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妻が浮気して育児放棄したら離婚できる?気になるのは親権の行方


妻の育児放棄は離婚理由になる?裁判なら不貞行為など法定離婚事由が必要

育児放棄は、身体的虐待・性的虐待とならんで児童虐待のひとつと考えられます。「子どもの面倒がおろそか」というレベルではなく、次のような状態が虐待にあたる育児放棄と考えられます。

・食事を満足に与えない、食事の世話をしない
・病気になっても適切な看病をしない
・義務教育なのに学校に通わせない

ただ、育児放棄という理由だけで離婚することは難しいと考えられています。離婚は、当事者の合意で成立します。基本的に、妻の同意があれば離婚できます。しかし、育児放棄をしている妻が反対すれば、調停や裁判で認められないと離婚できません。

裁判で離婚が認められるには、法定離婚事由に合致する必要があります。法定離婚事由とは、民法第770条で定められる下記の5つを指します。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

妻の育児放棄を理由に離婚を申し立てるのでなく、育児放棄を含めた家庭環境が「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当するかどうかという点がポイントです。

育児放棄が、妻の浮気により起こっているケースもあります。そうした場合は、妻の浮気が証明できれば「不貞な行為があったとき」に該当し、育児放棄の話とは別で離婚が認められます。

ただし、子どもの親権をどちらがもつかという点が問題になります。一般的に、父親は親権問題では不利とされています。育児放棄する妻と離婚して、親権を得るために父親ができることについてみていきましょう。

育児放棄をする妻の心理……浮気や育児ノイローゼの可能性

育児放棄が発生する背景には、どんな事情があるのでしょうか。

一つは、妻の浮気です。浮気相手と過ごす時間を優先するため、子どもに手をかける時間を無駄だと考えています。日中、夫に内緒で子供を実家に預けて浮気相手に会いに行く妻もいます。広義の意味では、こうした妻の行動も育児放棄になるでしょう。

次に考えられるのが、妻の育児ノイローゼです。子どもは小さければ小さいほど、手がかかります。一日中張り詰めて、気を抜く暇がありません。産後はホルモンバランスも崩れがち。精神的に不安定です。出産の身体的なダメージから、産後鬱になるケースもあります。

気丈で明るかったはずの妻が、塞ぎ込んでいる。子どもの面倒をみたくないという。家が荒れ果ててきた。そんな状態が見られたら、浮気よりも先に、妻の精神状態を気遣ってあげてください。早めに病院を受診すれば、育児ノイローゼや産後鬱の症状が深刻化することを防ぐことができます。

また、妻の育児放棄に気づいたら、子どもへのケアも重要です。日中に父親が面倒を見るのが無理であれば、祖父母や信頼できる人に預かってもらうなど、妻と子どもを離すことを考えましょう。

浮気して育児放棄する妻と離婚するには、浮気の証拠が重要

もし、妻の育児放棄の背景に浮気が潜んでいるのなら、浮気の証拠が重要になります。妻が離婚に同意しなければ、調停を経て、最終的に裁判で争うことに。その際、妻の不貞行為が立証できなければ、法定離婚事由が認められません。

裁判でも通用する浮気の証拠とは、妻が浮気相手と肉体関係を持っていることがわかるものです。ラブホテルへの出入り写真が代表的なものとしてあげられます。浮気の確実な証拠があれば、浮気相手に慰謝料を請求することもできます。

自力で浮気の証拠を集めるのが難しいときは、まずは妻の外出する時間や日程を記録しましょう。「次にいつ浮気相手と会うか」が割り出せれば、探偵事務所に依頼するときも、むやみに時間を費やさずにすみます。的確なポイントで浮気の証拠をつかむことができるでしょう。

離婚して子どもの親権をとるのに父親は不利!?その理由は?

親権とは、未成年の保護・監護する権利や義務のことをいいます。夫婦が離婚し、未成年の子どもがいる場合、どちらの親が親権を得るか決めなければいけません。

親権は、裁判離婚の場合「子どもの幸せ」という点が重要になります。どちらと一緒に生活をするほうが、子どもにとって幸福度が高いか。その点を重視して、ふさわしい親権者が判断されます。子どもへの愛情、経済力。実際にどれくら子どもの世話に携わっているか。代わりに面倒をみてくれる人の有無。子どもの年齢なども考慮されます。

・親権の獲得に父親は不利?

日本では、一般的に母親が親権の獲得に有利と考えられています。その背景には、日本は父親が働き、母親が育児するのが一般的なスタイルがあります。生活環境が変わるのは子どもにとって望ましくないとされています。特に子どもが小さいと、母親の方が接する時間が長い=適切に育てられると判断されることが多いです。

・母の不倫と親権は別問題

浮気した妻であっても、それは親権の問題とはわけて考えられます。浮気した妻=だらしない=子どもの世話には適切ではないという図式は成り立ちません。

親権を主張するのであれば、妻が不適切だという証拠が必要です。子どもが妻と一緒に浮気相手と会っている際に、浮気相手から暴力をふるわれた。浮気により、妻が育児放棄をしている。子どもが母親と同居するのがふさわしくないという記録がなければ、親権を勝ち取るのは難しくなります。

経済力、子どもと一緒に過ごす時間、実質的な子どもの養育に父親がふさわしいと主張することが重要です。また、妻がすでに育児放棄で家を出ている、子どもと別に暮らしている場合には、親権が父親がふさわしいと考えられるケースもあります。

・子どもが15歳以上なら

子どもの年齢が幼いほど、親権者には母親が適任と考える比重が高くなります。しかし、子が15歳以上になると、子どもの意見が重視される傾向が強まります。父親と一緒に暮らしたいと子どもが思うような関係作りが重要です。

子どもの親権を父親が得るにはどうすればいいか、育児放棄の証拠も重要

父親が子どもの親権を得るには、裁判にむけてどんなものを用意するべきでしょうか。

・妻の育児放棄の証拠

妻が親権者としてふさわしくないと主張するのに、重要なポイントになります。普段の家事の様子や食事など、日記や写真という形で記録しましょう。

・日常的に子への虐待があればその証拠

身体的・精神的な虐待も、子どもの幸せな環境にふさわしくないと考えられます。子どもの体のアザを写真に残す、病院での診断書をとる、妻の暴言をボイスレコーダーで録音するなど記録を残しましょう。

・日中や夜中外出している記録

妻が子どもの世話をせず、育児放棄して浮気相手と遊び歩いている記録も、親権を主張する際に役立ちます。日記やメモという形で残しておくといいでしょう。

・父親が育児に関わっている証拠

なにより、父親と一緒に暮らす環境が子どもにとって幸せと認められることが重要です。実質的に子どものお世話に携わっていないのに、親権者にふさわしいと主張しても説得力がありません。日頃から子どもの食事やお風呂の世話をしている、幼稚園や保育園の送り迎えをしているなど、記録に残しましょう。

子どもとの信頼関係を作り、いざというときに支えてもらう人間関係を外部につくることも大切なポイントになります。

親権の獲得に、これをすればいい!という明確な基準はありません。子どもが父親と一緒に暮らしたほうがより幸せであると主張できるものを用意しましょう。実際に子どもと過ごす時間を増やすこと、妻の育児放棄と浮気の証拠を残すことが、離婚裁判で大きく役立つでしょう。

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