浮気しているのに優しく振る舞う妻が意味不明。不倫する女の本音とは?
なぜ妻は浮気をするのか。既婚女性が浮気をする意味とは
自分の妻が、浮気なんてするはずがない。普通であれば、そう考えますよね。妻を信じているから、浮気して夫を裏切るなんてしないだろう。それが、健全な夫婦の形です。
けれども、夫婦といえど所詮は他人です。わかり合えていると思った伴侶でも、心の中では違うことを考えているなんて、よくある話です。お互いに愛し合っていると思ったのに、ふとしたことから妻が浮気をしていると知ったら、その笑顔は嘘だったのかと妻を信じられなくなります。浮気しながら夫婦を装う妻の行動の意味がわからず、混乱することでしょう。
そして、なぜ妻が浮気をしたのか。その答えを探そうとします。一般的に、既婚女性が浮気する背景には、女として満たされないことへの寂しさが隠れています。セックスレスや、夫婦関係が希薄で家事や育児にやりがいを感じられない。毎日の生活で、人生が消耗している気がする。そんなときに、優しくしてくれる人が現れたら、妻は心を許してしまいます。また、夫婦仲が良いと思っていても、妻がその生活に満足しているとは限りません。平穏な生活ではなく、恋愛の刺激を求めて浮気することもあります。
もし、妻が浮気をしていると知ったら、なぜ妻が浮気をしたのかその意味を知ることが、その後の夫婦関係に影響します。そして、夫婦の再構築を願うのであれば、話し合いと誓約書を作ることの意味の重大さを知っておくことが大切です。
そもそもどこからが浮気?気持ちの浮気と、法律上の浮気の意味の違い
まず、「浮気」という言葉の意味について整理しましょう。そもそも、どこからが浮気と呼ばれる行為になるでしょうか。これには、個人の頭の中で考える「浮気」と、法律上の文脈で語られる「浮気」とを分けて考える必要があります。
個人が考える浮気とは、千差万別です。気持ちが揺らいだだけで、「浮気している!」と怒る人もいます。二人きりで食事をしたら、ランチはいいけどディナーはダメ、キスなど体の接触があったらなど、浮気という言葉から想像する行為はさまざまです。
これに正解はありません。あえていうなら、夫婦のお互いが思っている浮気に反する行為をしないことが正解です。もし妻が、「知らない女の子とプライベートでメールをしたら浮気」と考えているなら、その気持ちを尊重することが、円満な夫婦関係に大切になりますよね。
一方で、法律上語られる浮気とはどのようなものでしょう。それには、ある種の線引きがあります。それは、「肉体関係があるかないか」です。結婚している人が、配偶者以外の異性と性的な肉体関係を結ぶことを、法律の呼び方では「不貞行為」と言います。これが、法律上の浮気です。配偶者と離婚裁判をしたり、浮気相手に慰謝料を請求する裁判では、この不貞行為の有無を証明できるかどうかが重要なポイントです。
そのため、もし妻が知らない男性とメールしているだけなら、法律上の責任が発生する不貞行為には該当しません。しかし、それで夫が妻の気持ちが誰かになびいていると感じるのであれば、浮気していると妻の行動を責めたり、不信感を抱くきっかけになります。
もしあなたが妻の浮気に対して、慰謝料請求をしたり離婚する選択をとるのであれば、法律上の不貞行為と、個人が考える浮気の意味の違いを知っておくことは重要です。
浮気しているのに、夫に優しくできるもの?妻が頭の中で考えていること
それでは、妻が浮気をしていると察したら、疑惑の目を向けてしまいます。浮気しているのに、笑顔でいる妻に吐き気がする。妻がなにを考えているのか、わからなくて混乱するのが、通常の反応です。陰で裏切りを重ねている妻に、不信感を抱くのは当然といえます。
浮気をしている世の中の妻は、どのようなことを考えているのでしょう。笑顔の裏側で平然と夫や家族を裏切り続ける心の内側には、こんな心理が隠されています。
・浮気相手と夫は別モノ
浮気する妻は、浮気相手といる自分と、夫といる自分を、別もモノのように認識しています。これは、ある種の「浮気をしている罪悪感」というストレスから目をそらすための歪んだ解釈です。普段の生活でつらいことがあっても、浮気相手がいるから頑張れる。夫との生活を平穏に保つために浮気相手と会うなど、事態を自分の都合のよいように解釈しようとします。
・ダメだと思っているけれどやめられない
夫へ笑顔で優しく接するのは、浮気しているという罪への償いという意味が込められているケースもあります。浮気は裏切りだとわかっているけれど、やめられない。浮気相手との恋にずるずると溺れてし合う自分の弱さを隠すように家族に優しく振る舞います。
・浮気の快楽が、現実を麻痺させている
普通の感覚であれば、浮気なんて重大な裏切りをしていたら、平然でいられないと考えます。しかし、浮気している当事者は現実が見えていません。快楽に支配され「浮気がバレたらどうなるか」「どれくら配偶者を傷つけることをしているか」という客観的な視点を持つことができず、浮気相手との二人の世界に没頭しています。
妻に浮気をされたら、妻を信じたいという気持ちと、妻に裏切られて許せない気持ちで板挟みになります。そして妻の考えていることがわからなくなり、疑いの目を妻に向けてしまうようになります。
浮気した妻と夫婦でいる意味がわからない!浮気を許すことはできる?
同時に、浮気されると妻に対して拒否反応を起こす気持ちが出てきます。愛している人だから優しくされたい、戻ってきてほしいという気持ちがあるのに、妻を一切受け入れられなくなるのです。
具体的には、妻の顔を見るのが辛いと感じたり、笑顔で会話しようとしても無表情になってしまうといった反応が表れます。一緒にいても、なにも楽しいと感じなくなります。そして、セックスどころか、体が接触することに嫌悪感が出てきます。同じ空間にいることすら、苦痛に感じます。
こうした反応は、配偶者に裏切られたという傷のショックを表すものです。なぜなら浮気は、配偶者を裏切る行為です。浮気の事実がわかれば、夫は深く傷つきます。妻に対する拒否反応は、あなたの心が傷ついている証拠です。
このような拒否反応を乗り越えて浮気を許すことができるカップルもいれば、許せず離婚になるケースもあります。その違いは、浮気した妻が、傷ついている配偶者を受け止めてくれるかどうかです。
浮気をしている妻も、程度の違いはあれど「浮気=悪いこと」という自覚はあります。けれど、浮気を認めるには「自分が悪行を犯した」という罪と向き合う覚悟が必要です。多くの浮気した人は、ストレスから逃げるため事実から目をそらそうとします。つまり、傷ついている夫をなかったもののように振る舞うのです。
話し合いの修羅場のあと、浮気した妻が何事もなかったかのように日常生活を送るのはそのためです。夫がまた笑顔になってくれれば、傷つけたという事実がなかったものになります。
つまり、浮気した側が過去を早く水に流そうとするほど、夫婦関係の修復はこじれることになってしまいます。
浮気から再構築を考える夫婦にとって、誓約書が持つ大切な意味とは
では、浮気された夫婦の再構築は絶望的なのでしょうか。チャンスはあります。それには妻が浮気の事実に真っ正面から向かい、謝罪して夫の傷を受け止めることが大切です。そうすれば、再構築できる未来もあります。
そのときに大事なことが、きちんと腹をすえて話し合うことです。そして話し合いの内容を元に、誓約書を作ること。話し合いは1回では終わらないかもしれません。時間をかけて、じっくりと夫婦関係に向き合い、これからのことを決めます。そして、取り決めた内容を誓約書にして残しましょう。
誓約書を作る意味は二つあります。一つは、妻の浮気したという事実をきちんと残しておくことです。これがあれば、浮気相手や妻に慰謝料を請求するときの浮気の証拠になります。
そしてもう一つは、浮気を二度としないという妻の再構築への決意を形にすることです。誓約書には、再度浮気した場合に違約金を払うといった内容を盛り込むことができます。もし次に浮気したら、離婚する、違約金としていくら払うかを決めておきましょう。
人の気持ちは変わります。だからこそ、浮気して傷ついた夫婦でも、再構築にむかって立ち直ることができるのです。けれど、悪い方に変わることもあります。万が一気持ちが変わった場合のリスクヘッジとして残しておくのが、誓約書なのです。
浮気した妻との話し合いは、感情的になったりお互いを罵ったり辛いものになるかもしれません。一度話した内容を、蒸し返して傷つきたくないとも思うでしょう。しかし、再構築を目指すのであれば、二度と浮気をしないという妻の決意を紙に残しておくことは、裏切られ損をするという事態から未来のあなたの身を防ぎます。すべてを水に流すという形で許すのではなく、妻を信じているからこそ、誓約書で覚悟を形に残しましょう。