セックスレスは浮気されても仕方がない!?浮気発覚時の夫婦の対処法
レスで浮気は仕方ない?それともダメ?浮気された側の気持ち
なんとなく、セックスに乗り気になれない。長年一緒にいる夫婦ほど、あるときからセックスをしなくなり、そのままレスに突入、なんて人も多いです。
「セックスレス」の定義は、「1か月以上性的な体の接触がないこと」といわれています。といっても、この「期間」は人それぞれ。「2か月に1回はしているから、レスじゃない」と考える人もいますし、「最低でも2週間に1回はしたい」と思う人もいるでしょう。
セックスレスで厄介なのが、この感覚の違いです。妻はレスではないと思っているけれど、夫は欲求不満。セックスレスは、そのまま浮気へとつながる重大な問題です。浮気を責めたてても「レスなんだから、こっちも我慢できない」と言われてしまったら。セックスレスなら、浮気になっても仕方がないのかと考えてしまいますよね。
仕方がないと我慢するのは、配偶者が浮気した一端が、自らのセックスの拒否にあると認識しているからです。受け入れられなかったのだから、ほかで性欲を解消しても我慢するべき。そんな風に、配偶者の浮気を考えようとします。
いっぽうで、浮気に傷ついているあなたもいるはずです。レスにはなったけれど、嫌いになったわけじゃない。できれば、以前のような仲の良い夫婦に戻りたい。けれども、セックスに積極的になれない。性欲を受け止めきれない。セックスレスで浮気されたけれど、離婚しない場合どのような対処法があるでしょうか。ここでは、レスから浮気になるケースを考えつつ、夫婦の対処法についてご紹介します。
妊娠中や単身赴任、セックスレスで浮気になりやすいタイミングは?
口には出さないけれど、多くの人が抱えているセックスレス。とりわけ日本人は、諸外国と比べてセックスの平均回数が少ないといわれます。多忙な生活に仕事のストレス。くわえて居住空間の狭さから、子供がいたらセックスしづらいという夫婦も多いでしょう。
そのなかでも、夫婦がセックスレスに陥りやすいタイミングがあります。
・妊娠中
妊娠をきっかけに、レスになってしまう夫婦は多いです。とくに妊娠中は、女性の体が変わります。体重が増えて脂肪がつくのはもちろん、日に日にお腹がふくらみます。大きくなったお腹を見て旦那さんが「その気にならない」場合も。
また、つわりや体調不良から、妻自身が性欲を抱かないこともあります。
・出産後
出産後、母体の健康と安全を考えると、数週間はセックスを待ったほうがいいでしょう。しかし赤ちゃんのお世話をする環境では、数か月たってもセックスの気力どころか体力を取り戻すのも難しいもの。
産後にセックスをしていなかったら、いつしか子供中心の生活となり、セックスをするタイミングを逃してしまうという夫婦も多いです。
・単身赴任
単身赴任で距離があくことにより、セックスレスになってしまう夫婦もいます。子供がそれなりに大きくなり、お互いに年をとれば、セックスはもういいかな…と思ってしまう人も。
そうしたタイプは、単身赴任をちょうどよい機会と考え、そのままセックスのない夫婦に突入します。
レスになってしまう夫婦のほとんどが、「決定的な出来事」があったわけではありません。配偶者を嫌いになったとも違います。ただ、お互いの性欲やリズムが合わないことが重なり、セックスが遠のいてしまうケースがほとんど。
こうした場合、夫婦ふたりが「セックスしたいけれど、きっかけがない」状態なら、ふたりきりの時間を意識的に設けることにより、レスは解消していきます。子育てがひと段落するにつれて、夫婦の時間を作りましょう。
けれども厄介なのが、夫婦の間に温度差があるケースです。一方は、レスになってホッとしている。もう一方は、夫婦でもっとセックスしたいと思っている。そうしたアンバランスな状態を見て見ぬふりをすると、一方の不満が高まり、やがて浮気に走るようになります。
セックスレスは離婚の原因にもなりえる!軽くみてはいけない
セックスレスの状態で、「たかがセックス」と思ってしまうのは危険です。レスが続けば、それだけで離婚の理由にもなりえます。
離婚は、通常であれば夫婦二人の意思がないとできません。けれども一方に離婚の意思がない場合、調停や裁判にて離婚を申し立てることができます。
裁判で認められる夫婦の離婚事由(原因)は、全部で5つあります。
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・強度の精神病を患い、回復の見込みがないこと
・その他婚姻を継続し難い重大な事由があること
セックスレスは、最後の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があること」に当てはまります。これは、ほかの4つの事由には該当しないものの、夫婦関係が修復不可能なほど破綻しているケースに適用されます。
たとえば、家庭内暴力やアルコール依存症、過度の宗教活動により家庭生活が破綻している場合にも適用されます。個々のケースによって判断されるため、明確な基準が存在するわけではありません。
ただ「セックスレスだから」と訴えただけで、離婚が裁判で認められる可能性は低いでしょう。どのくらいの期間レスなのか、夫婦二人で話し合ったのか、拒否される頻度など、「夫婦関係が破綻している」と証明できるだけの記録や証拠が必要です。
レスだからといって、一足飛びに裁判離婚となるのは極端な発想です。けれども、レスを見て見ぬふりをし続けると、離婚を突き付けられる可能性があります。
「風俗にいけば?」はタブー!レスでも旦那を傷つけずにかわす断り方
そうは言われても、セックスに乗り気になれない。そんな場合でも、配偶者とセックスをどのように考えているのか、共有することが大切です。そして、浮気まで走らないよう対処するには、セックスを断るときの言い方にも気を付けるべきです。
・言ってはいけない「風俗」の一言
一番タブーな言い方は、「風俗にいけば?」というもの。性欲のない女性にとって、夫が外で処理してきてくれるなら楽なことでしょう。けれど、この言い方は実は男性の心をひどく傷つけます。
男性も、みなが「誰でもいい」と思うわけではありません。好きな人だから、セックスしたい。その考えに男女の違いはありません。
想像してみましょう。もし、あなたがセックスしたくて夫を誘ったのに冷たくあしらわれたら? 「ホストクラブにでもいってきたら?」と言われたら? 侮辱されたように感じるのではないでしょうか。
性欲を汚らわしいもの。性欲を抱いている自分を、汚いものだとみている。そんなメッセージを言われた側は受け取ります。たったの一言が決定的なものとなり、夫婦関係を修復不可能なまでに追い込んでしまうこともあるのです。
・傷つけないためには、「理由」を告げる
誘われたけれど、乗り気ではない。そんなときには、理由を告げて断りましょう。「明日は早いから」「ちょっと仕事が忙しくて疲れている」そう付け加えるだけで、ただ断られるよりもショックが和らぎます。
セックスはデリケートな問題です。たとえ夫婦でも、一度断られるだけで「拒否された」と落ち込んでしまうもの。言い方ひとつでトラウマになり、次から誘うのに躊躇するなんてケースもあります。長引くセックスレスを回避するには、まずは言い方を意識してみましょう。
仕方ないで終わらせない!夫婦関係の見直しがレス解消のカギ
夫婦である以上、セックスを無視することはできません。夫婦二人がかみ合っていないなら、いつか亀裂ができてしまいます。
セックスレスだから、浮気の罪が帳消しになるわけではありません。しかし、セックスレスが原因で浮気になったら。夫婦関係を続けるために肝心なのは、セックスについて話し合うことです。
これは、とても勇気がいることです。浮気されただけでなく、お互いのセックスについて話し合うのは、心理的な負担の大きいこと。けれども、浮気した配偶者は、あなたからの歩み寄りを待っているかもしれません。
心を開いて会話すること。これが、肝心です。日常でスキンシップを増やしたり、夫婦二人きりの時間を作ることは、心を開くための距離を縮めます。夫婦関係について、お互いにどう思っているのか。セックスレスの状況を、どのように解消していきたいのか。話し合ってみましょう。
何を思って配偶者が浮気をしたのか、その心を知ることができれば、夫婦関係を修復するきっかけになるでしょう。