浮気症は治るのか?パートナーの繰り返す浮気の原因と対処法
なぜ浮気が治らないの? 浮気がやめられない浮気症とは
恋人や配偶者に一番されたくないこと、それは「浮気」です。たった1回だけの浮気でさえ、信頼関係が崩れてしまうのに、その浮気が繰り返されるとしたら信じることができなくなります。
浮気を見て見ぬ振りをしようとしても、「ないがしろにされている」とあなた自身の自尊心がじわじわと蝕まれていきます。
かといって、真正面から「浮気しないで」と向き合っても、忘れた頃に浮気が再発。話し合いはいったい何だったのかと、虚しさや悔しさに襲われることでしょう。
浮気を繰り返す人は、浮気症と呼ばれます。浮気症の原因は、性欲とは限りません。どちらかと言えば、メンタルな理由で浮気をしてしまう人が多いのです。
愛する人が浮気を繰り返すと、自分に落ち度があるのか悩んでしまいますよね。浮気で平穏な生活が脅かされることに精神が参ってしまうケースも。そしてなにより、「この人と一緒にいていいのか」と将来に不安を覚えます。
浮気症が治るかどうか知りたいと悩んでいる人も多いでしょう。けれど、病気のように確実に浮気を治療できる薬はありません。浮気に至る心理を知り、適切な距離を保った対処が大切です。浮気に振り回されては、健全な関係は築けません。ここでは、パートナーの浮気症に悩む人に向けて、関係修復に役立つ浮気症の原因と対処法をご紹介します。
浮気症の原因は性欲ではなく精神的なもの? 浮気は病気なのか
繰り返す浮気の原因は、強すぎる性欲とは限りません。満たされない精神的な不満を、セックスで解消している。そして、浮気で得られる快楽に依存している点に問題が隠されています。
浮気は、肉体的な快楽だけではなく精神的にも満たされる行為です。浮気には、恋人の真剣なお付き合いや家族にありがちな「わずらわしさ」がありません。
会いたいときに会い、気持ちの良いセックスをする。愛の言葉をささやいて、日常に帰っていく。問題が起きたら、別れればそれで終わり。浮気をしている間は、「大好き」「かわいいね」といった満たされる言葉をかけてもらえます。
このように、浮気を繰り返す人は、浮気相手との関係性で承認欲求を満たそうとしています。本来であれば、恋人や配偶者と愛し合い認め合うことで満たされる自己肯定感を、安易な肉体的なつながりで補充しようとします。
浮気する人の中には、相手をどうしても好きになってしまったという恋愛感情から始まるケースもあるでしょう。
しかし、浮気症がほかの浮気と異なる点は、「何度も繰り返す」こと。そして、それは「相手を好きになってしまった」と恋愛感情からではなく、ストレスや日常の不満を解消するために、浮気を選択している点がみられます。
浮気が治らないのは、その人にとっての浮気が、一般の人が考える浮気よりもずっとハードルが低いものだからです。ストレスがたまったら、お酒を飲んだり甘いものを食べたりするように、浮気という行為に走ってしまいます。
一方で、浮気する人の心の中では、「配偶者・恋人>浮気相手」という関係が成り立っています。浮気が発覚しても、離婚や別れを渋るのはそのためです。
けれども、浮気が大切なパートナーを傷つけることに、正面から向き合えていません。そのため、浮気の罪悪感が薄れ、精神的に不満やストレスがたまると、その解消手段として再び浮気に走ることが考えられます。
女性の浮気症は治らない? 男女で差がある浮気の心理を理解しよう
女性の浮気症は治らない、男性は結婚したら治るなど、さまざま説があります。浮気につながる原因は人それぞれ。一概に男女の違いに当てはめることはできません。
しなしながら、浮気に至る心理は男女別の特徴があります。
・さみしさが、女性の浮気につながる
恋人や配偶者がいながら浮気をしてしまう女性は、心の中に寂しさを抱えがちです。日常生活で愛してくれる人がいるのに、十分ではないと感じる。本当にパートナーが愛し続けてくれるのか、不安でたまらない。一時でも寂しさがあると、耐えられなくなる。
そうした不安が、ほかの異性との浮気につながってしまいます。
・ストレスからの男性の浮気
男性の浮気症で多いのが、ストレスからの浮気です。仕事の重圧が大きい、家庭に居場所がない、ため込んでいる不満を解消するために、浮気を選択します。
浮気中は、男性にとってマイナスはありません。ただひたすらに、快楽と楽しさがあるだけ。罪悪感を抱きつつも、ストレスに脳が負けてしまうと、風俗や身近な異性との浮気につながります。
浮気が治る方法のポイントは、信頼を積み上げ環境を変化させること
恋人や配偶者の浮気症を治したい、そう思っている人はパートナーと適切な距離をとることが肝心です。
適切な距離とはなんでしょう。
・相手の行動を逐次束縛しない
・スマホの中身をチェックしない
・浮気しているんじゃ…と疑惑の目でみない
つまり、あなた自身の頭の中を、パートナーの浮気疑惑でいっぱいにしないということです。上記のような疑いの目は、浮気症に拍車をかける恐れがあります。なぜなら、浮気に走るきっかけになるのが、日常生活の不満やストレスだからです。
信頼されていない、疑われている、批判されている。そうした指摘から、ストレスをため込みます。浮気の快楽を覚えている脳が、ストレス解消のために浮気へ走る可能性を高めてしまいます。
かといって、「見て見ぬ振りをする」のは、あなたの精神面に悪い影響を与えます。浮気は、人間性を否定する行為です。無理に「私が我慢すれば…」と気持ちをおさえこむと、あなたのほうが参ってしまいます。
浮気が発覚したら、あなた目線で気持ちを伝えましょう。
・浮気されて、私は傷ついた
・何度も繰り返されて、これ以上は信じられるか自信がない
「どうして浮気するの?」という言い方は、責められている印象を与えます。もちろん、浮気を責めたい気持ちがあるのはもっともです。しかし、責められていると思うと、相手は浮気の事実から逃げようとしてしまいます。
家庭を壊した、大切なパートナーを傷つけた。浮気の罪悪感を認識するのは、浮気を認める第一歩です。「私は悲しい」とあなたの気持ちを伝えることが、浮気の罪を認識させることにつながります。
また、物理的に浮気のチャンスをなくすのは、再発防止に効果的です。
・浮気でラブホテルに行けないように、お小遣いを管理する。
・異性との接触チャンスが多い職場から転職する。
・異性と二人きりになるシーンを避ける。
そして、大切なのは二人で楽しめるほかの何かを見つけることです。浮気の防止策は、本人の同意があっても少なからず制約を感じます。それが大きなストレスにならないように、発散できる趣味や楽しみを作りましょう。恋愛やセックス以外での日常生活で信頼を積み上げること。それが、浮気の手前で踏みとどまる理性を強くしてくれます。
治らない夫や妻の浮気に心が折れてしまったら
そうはいっても、人は強くありません。何度も浮気を繰り返されたら、浮気症のパートナーに心が折れてしまうでしょう。そうした場合、離婚を視野に入れて動くことをお勧めします。
一番重要なのは、浮気の証拠の確保です。浮気を繰り返されると、「またか…」と麻痺してしまいます。けれど、確かな浮気の証拠があれば、浮気相手に慰謝料請求したり、離婚裁判で有利な証拠になります。
過去の浮気に対しても、発覚から3年以内であればさかのぼって慰謝料請求できる可能性があります。もし、昔の浮気の証拠があれば捨てずに残しておきましょう。
浮気を繰り返すのは、本人の心の中に原因となる問題があるからです。それが、配偶者や恋人とのかかわりで改善することもあります。しかし、人の心を他人が100%コントロールすることはできません。いくら親しい家族とはいえ、関われる度合いも限度があります。
もうだめだと思ったら、あなた自身の幸せを一番に考えて選択しましょう。治らない浮気を黙認して一緒にいるか、それとも別れて新しい道を歩むか。未来の姿を想像することで、いまするべき行動が見えてくるでしょう。