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夫の浮気は本気!?離婚しない理由は子供?再構築はできるのか


夫の浮気が本気なら別れる?本気か遊びか、わからない場合の対処は…

結婚しながら浮気をする男女は、世間では5人にひとりともいわれています。浮気から本気の恋に発展し、浮気相手と一緒になるケースはどれくらいでしょう?

人様の家庭を踏みにじって手に入れた幸せですから、公にしないカップルがほとんどでしょう。筆者の知人でも、略奪婚でも幸せになった人、慰謝料と養育費の支払いでしょぼくれている人などさまざまです。

既婚者の浮気は、遊びのうちなら火消しも容易ですが、本気でのめり込むとやっかいです。背徳感にますます燃え上がり、二人の世界に没頭する。こうなると妻は悪者。どんな説得も浮気している夫の耳には届かないことも。夫が本気の浮気をしているのであれば、早急に手を打つ必要があります。ここでは、離婚する場合と離婚しない場合、両方の観点から夫の本気の浮気についての対策を解説します。

【辛い選択?】夫の浮気が本気なら離婚するか、しないか、できないか

夫の浮気がどうやら本気らしい。離婚を考えているかはわからないけど、行動の端々から浮気相手に随分と熱中していることが伺える。

そんな時、考えられるゴールは3つあります。ひとつは、浮気夫と離婚して新しい人生をスタートさせること。ふたつ目は、夫と浮気相手を別れさせ目を覚まさせること。そして最後は、お互いに割り切って仮面夫婦として生活することです。

離婚して自分の新たな生活をはじめる場合は、離婚までは揉めたとしても、最終的に気持ちを切り替えスッキリした、とおっしゃる方が多いです。夫への執着を断ち切り、自分の進む道にフォーカスすることで、浮気と離婚騒動で消耗した身体にエネルギーをチャージし、若返る女性が多いのも事実。

しかしながら、離婚後の経済的プランは堅実に。本気の浮気をしている夫は、離婚にはもろ手を挙げて賛成するかもしれません。その場合でも、夫と浮気相手からの慰謝料、離婚による財産分与は忘れずに。未成年の子どもがいる場合は、親権の取り決めも必要です。養育費の支払いについても、夫と相談することが煩わしい部分もあると思いますが、子どものためのお金です。自分にとって不利にならないよう、必要であれば早めに弁護士などに相談しましょう。

夫と浮気相手を別れさせ再構築したい。夫が浮気相手に熱中しているのであれば、非常に骨の折れることです。不貞行為の証拠をあつめ、浮気相手に突き付けるだけではなく、夫がなぜ心変わりをしたのか、胸の内を聞くことが重要です。

夫婦の心が離れていては、再構築はあり得ません。夫が浮気したけれど、まだ愛している。子どものためにも、両親が仲の良い愛のある家庭を築きたい。別れたくない理由があれば、自分の気持ちも正直にさらけ出してみましょう。もし、夫にも家族に愛情が残っているなら、再構築の可能性は残っています。二人きりで本音を話し合うことが難しいのであれば、夫婦でカウンセリングを受けるなど、第三者に介入してもらう方法もあります。

夫婦は、簡単に離婚できるわけではありません。お金のこと、親のこと、子ども。長年一緒にいる夫婦であるほど、お互いを縛り付ける要素があります。また、離婚することが、自分にとって最良の選択とは限らないかもしれません。母子家庭で仕事もままならず、子どもを養育するのは容易ではありません。

子どもを育て上げるため、生活のため、と割り切って夫婦生活を続けるのも、ひとつの答えです。夫婦には、当人だけにしか分かり合えないことがあります。他人が何と言おうと、自分の選択を後ろめたく思う必要はありません。同居人として仲良く暮らしていけるのであれば、これもまた夫婦の一つの形、と納得して婚姻関係を継続するケースもあります。

夫との浮気相手への慰謝料請求|お互いが本気・相手だけ本気の場合など

離婚にせよ、再構築にせよ、夫の浮気が発覚したら、慰謝料請求は忘れずにしたいところです。配偶者の浮気は、裏切りであり大きなショックを受ける行為です。浮気された側は、その傷を癒す代償として、慰謝料を請求する権利があります。

慰謝料請求する際は、「夫」と「浮気相手」に対して双方に請求することができます。たとえば、慰謝料の相場が200万円のケースであれば、両方に200万円ずつの請求が可能です。ただし、不貞行為は共同不法行為であることから、慰謝料の支払いも当事者二人に責任があると考えられます。その点から、慰謝料の二重取りはできません。慰謝料の総額が200万円であるならば、夫から150万円を受け取った場合、浮気相手からは、200万円から150万円を差し引いた50万円しか受け取れませんので注意しましょう。

浮気相手にだけダメージを与えたい場合、慰謝料請求の際、求償権を放棄するよう慰謝料請求書に記載しましょう。求償権とは、他人の債務を肩代わりした人が、債務者本人に対して肩代わりした債務分の金銭などを請求する権利のことを言います。浮気の慰謝料請求では、不法共同行為として夫と浮気相手の双方が慰謝料の支払い責任を負っています。

浮気相手だけが200万円の慰謝料を支払った後、浮気相手から夫に対して、債務分をすべて支払ったのだから、あなたの責任である半分の100万円を支払うよう請求される場合があります。夫への慰謝料請求を考えていないのであれば、この求償権は放棄してもらうよう、浮気相手と示談するほうがよいといえます。

また、浮気相手も既婚者だった場合、先方の配偶者からあなたの夫に対しても、慰謝料請求される可能性があることを理解しておきましょう。こちらは再構築、先方は離婚となった場合、慰謝料の相場は相手方からの請求分のほうが高額になります。夫のせいで家庭の懐が痛む、ということにもなりかねません。受け取れる相場の金額と、家計から支払うかもしれないケースを理解した上で、慰謝料請求は慎重に行いましょう。

夫も浮気相手も両方が本気。離婚を望んでいるのであれば、合意して逆に慰謝料も財産分与もたっぷりとる、という方法もあります。浮気相手だけが本気で、慰謝料請求にも応じないようであれば、裁判で争う覚悟も必要かもしれません。あなた自身は離婚を望まないけれど、夫が離婚して浮気相手と一緒になろうと考えている場合には、法律的な対策をとる必要があります。詳しい内容を、次の段落でみていきましょう。

【別れさせる?】浮気が本気でも離婚しない場合|やりすぎは冷める?

自分は離婚したくない、でも夫は離婚を考えている。そのような状況では、離婚はどのように夫婦の意思をもって決定されるのでしょうか。

夫婦が離婚する場合、双方の合意の元で成立することになっています。話し合いだけで離婚する場合は、協議離婚と言います。別れるカップルの9割以上が、協議離婚と言われています。話し合いで解決しない場合、家庭裁判所で調停を行います。この時点で成立すれば調停離婚になります。調停でも双方合意しない場合、最終的に裁判で争うことになります。

よく、「浮気した側からは、離婚はできない」と言われますが、これは裁判で離婚を争う場合に限った話です。浮気した側を、有責配偶者と呼びます。裁判での離婚には、「この理由で離婚します」という法定離婚事由が必要です。浮気した夫婦の場合は、主に「不貞行為」を離婚事由として争うことになります。原則的には、裁判において有責配偶者からの離婚申し立ては認められていません。

しかしながら、協議離婚と調停離婚においてはその限りではありません。自分が離婚を望んでいないとして、浮気した夫から離婚を言い渡される可能性はゼロではないのです。

役所に離婚届け1枚提出すれば、夫婦の離婚は成立してしまいます。手続きで、夫婦の意思は確認されません。もちろん、意志に反して勝手に一方が離婚届けを提出した場合、裁判において取り消すことは可能です。しかし、時間も労力もかかります。そうした事態を防ぐため、「離婚届の不受理申出」の手続きを利用しましょう。

離婚届けの不受理申出は、お住まいの自治体の役場で手続き可能です。この届出を行うことにより、離婚届けが提出されても受理されません。有効期限は、こちらが取り下げない限り無期限です。

法律で人の心までを縛ることはできません。離婚届けの不受理申出は、あくまでも離婚の話し合いが決着するまでの時間稼ぎです。浮気した夫の意思が固いのであれば、離婚は避けられないかもしれません。離婚を望まないのであれば、慎重に夫と向き合うチャンスを狙うしかないでしょう。

夫の目を覚まさせるために、共通の知人の手をかりたり、法律的なアドバイスを弁護士に仰ぐという方法もあります。浮気の調査に探偵事務所は有効ですが、浮気カップルを別れさせる、いわゆる「別れさせ工作」屋などは後々トラブルになる元です。避けた方が無難といえます。

【本気の浮気後の再構築】別れたくないと別れられないでは違う

家庭というのは、男にとって最も落ち着く場所です。夫婦には、長年パートナーとして過ごしてきた絆があります。夫が一時の恋の熱に浮かれていたとしても、憑き物がおちたように反省して家族のもとに戻ってくることもあるのです。

浮気する夫なんて別れたほうがいい、という意見ももっともですが、夫婦だからこそ簡単に別れられない事情もあります。浮気のフラッシュバックで苦しむこともあるかもしれません。夫に不安や葛藤をぶつけてしまうこともあるでしょう。それでも、夫婦としてお互いに信頼し再構築するには、二人で向き合うことが不可欠です。

夫に浮気された妻の話を聞いてみると、「自分も悪い部分があった」と思っている人も少なくありません。仕事で疲れている夫にきつくあたっていた。二人でゆっくり過ごす時間を持とうとしなかった。後悔している話もよく聞きます。夫婦が二人仲良く手を取って過ごしていくには、こんなにも努力が必要なのかと、壊れてみて初めて気づくケースも多いのです。

夫の浮気を責めるだけでなく、夫婦であり続けるには二人に責任があるのだと気づけた時、再構築への道が開けるのかもしれません。もちろん、自分を責めすぎる必要はありません。女性として身だしなみを整えたり、熱中できる習い事を見つけたり。自分が楽しめる興味を作ることで、家庭に明るさが戻ってくる場合もあります。

夫婦というのは、長い時間かけて変化していく関係です。愛を誓い合ったふたり。浮気がただの絶望ではなく、本音で語れる夫婦になるキッカケに、いつかは変わってくれることを望まずにはいられません。

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