夫(妻)へ浮気追求の仕方|泳がせておきたくない場合の対処方法
離婚や浮気相手へ慰謝料請求するなら浮気の追求はせずに泳がせるべき?
配偶者が浮気しているかも?怪しい行動を見せたら、浮気の確証をつかむまでは泳がせるべき、というのが常套手段です。示談でも裁判でも、不貞行為の確実な証拠は、自分にとって有利に働くもの。証拠をつかんでおいたほうが、いざという時に役に立つのは確かです。
しかし、じっと黙って他の異性と会っているかもしれないパートナーを待つのは辛いものです。もしかしたら、まだ浮気心の段階で手出しはしていないかもしれません。未遂の浮気であれば、こちらの働きかけ次第で危ない恋に発展するのを防げるかも。
浮気を追求するなら、相手の性格にも注意したいところです。逆切れしたり、開き直るようなタイプであれば、言い逃れできないように、証拠を集めておくことも必要かもしれません。逆に、魔がさして浮気しただけならば、罪悪感ですぐに謝罪するような人もいます。このタイプには、証拠で論理的に責めるよりは、辛い気持ちを感情的に訴えるほうが効果的と言えるでしょう。
【追求に怒るタイプ】強く責めると逆切れしたり、携帯を隠すのはクロだから?
浮気を問い詰められた時、男女問わず、冷たく突き放したり、疑う方が悪いというような態度をする人はいます。
なぜ、このようなタイプは正直に非を認めようとしないのでしょうか。浮気の追及で逆切れする人間は、強がって相手に対して大きく見せていても、実は浮気を責められるのが怖いのです。浮気に走った裏には、配偶者には口に出せない不満があるかもしれません。浮気がバレて離婚、社会的信用を失う、浮気相手や配偶者ともめて刺されるかも、不安でいっぱいの場合もあります。
「そんなに信じられないのか!」と怒鳴ってきたり、「浮気を疑うなんて軽蔑した」と憤っていても、強気の態度の裏には弱い心が隠れています。
離婚を希望するのであれば、何より必要なのは、言い訳の退路を断つための証拠です。もし、あなたが離婚までを考えていないのであれば、浮気の証拠を先に突き付けるよりも、「愛しているから不安」と情に訴えるほうが心に響くかもしれません。
正直に、「離婚までは考えていない。ただあなたに戻ってきてほしい」と伝えるのも、相手の不安から生じる怒りを解消する一言になるかも。相手の話を聞く姿勢を見せることで、本当の気持ちを聞ける可能性もあります。
浮気相手とコンタクト取れるなら、相手を追求したり警告してみる?
浮気相手とは別れてほしい、そう考えるのであれば、夫や妻を問い詰めるのではなく、浮気相手から手を回す方法もあります。浮気相手にコンタクトをとる場合、配偶者に情報がもれるのは時間の問題です。用意周到に準備した上で、短期間で決着をつけるようにします。
ラブホテルへ出入りしている写真など、確実な不貞行為の証拠があるならば、証拠を掲示して浮気の関係清算を迫るのも有効です。誰しも、不倫という秘密の関係が公になるのは避けたいもの。百万円単位の慰謝料請求書とともに、浮気の証拠があることを告げられたら、秘密の恋のリスクを悟ってさっさと逃げる人もいます。浮気相手をけん制したいのであれば、接触するタイミングや伝え方を工夫しましょう。
浮気は疑いの段階。相手は自分も知っている女性。家族ぐるみで会う機会もある。相手の家族もいるような場所で、にこやかに談笑しながら「この前、うちの主人と出かけたそうですね。お世話になりました。二人だけで会ってたとは知らなかったので、びっくりしました。仲がよいんですね」と笑顔で言われたらどうでしょう?わたしが浮気相手であれば、恐怖しか感じません。浮気相手の夫にも、怪しい関係があることを匂わせることで、先方が勝手に浮気問題を解決してくれるかもしれません。
浮気はしょせん、いいとこどりの恋愛ごっこ。人生を共にする覚悟があるかといわれたら、そうではない浮気相手が大半でしょう。後ろめたい罪悪感を抱え、日陰にいるのは浮気相手のほうです。取り乱さず、冷静に余裕を見せること。裁判になっても勝つのはこちらであると相手に印象づけることが大事です。浮気相手との示談は心理戦。浮気の証拠も上手に駆け引きの材料として使いましょう。
追求しないでやめさせる?浮気の真相を聞かずに不安な気持ちだけを伝えてみる
浮気の証拠を握り、追及して、怒り悲しみ、夫婦仲が悪くなる…これは、あなたの本当に望んだ結末でしょうか?多くの人は、配偶者の裏切りを責めたい気持ちはあっても、仲の良い夫婦に戻りたいと願うはず。問い詰めるだけが、浮気を止める手段ではありません。
浮気はもちろんする方が悪い。しかし、家庭は夫婦二人で築くものです。お互いに、気持ちよく暮らす努力なくして、よい夫婦関係は続きません。夫の浮気を責める前に、夫婦の関係性を振り返ってみましょう。妻の不貞行為を追求するより、自分がどれくらい家庭を顧みていたか反省してみてもよいのではないでしょうか。
もちろん、配偶者の裏切りはショックですし、精神的なダメージを負うものでしょう。しかし、夫婦の関係性に100%非がなかったかどうか、冷静に見つめなおす必要があります。浮気する側は、何かしらの不満を心の中に抱えています。本来であれば、一番近くにいるはずのパートナーに、その不満を打ち明けられないという関係性がすでに問題なのです。
配偶者の気持ちが離れてしまった原因を考えることが、浮気の解決につながるかもしれません。責めて辛い気持ちをぶつけるよりも、相手を理解しようと寄り添うことで、パートナーの気持ちが帰ってくることもあります。人の気持ちは変えられませんが、自分が変わるのは意志ひとつです。家庭での接し方や言葉の変化一つが、相手の心にも届くことでしょう。
【金目当てじゃなくても】慰謝料請求や誓約書などについて理解しておこう
自分にも悪いところがあったと、慰謝料請求など考えない人もいます。しかし、浮気は繰り返される可能性もあります。もしもの時に備えて、浮気された側として請求できる権利や、繰り返す浮気への対策を知っておきましょう。
離婚せず夫婦関係を続けるのであれば、慰謝料請求はなくとも、夫婦間で誓約書を用意したいところです。誓約書には、「不貞行為を認めていること」「浮気相手と別れること」「次に接触が発覚した場合のペナルティ」などを記載します。相手にも、署名と捺印をしてもらいます。もし浮気が繰り返された時、離婚や慰謝料請求など争いになっても、誓約書があることで、あなたの主張を助けてくれることでしょう。
浮気相手にも慰謝料請求は可能です。口頭では認めない相手には、文書を作成し、内容証明郵便で通知する手法のほうが効果的です。慰謝料を請求しないのであれば、かわりに接見禁止や再発の罰則を規定した誓約書に、判を押させるという交渉もできます。
再発により離婚することになれば、慰謝料や財産分与、子どもがいる場合は親権の取り決めや養育費の支払いについて話し合うことになります。もし裁判での争いになっても有利なように、浮気の証拠だけは保存しておくことをおすすめします。
悲しいことに、愛を誓ったパートナーでも、浮気で人が変わったように辛辣な態度をとる人がいます。相手を信じていたけれど、裏切られ家庭も子どももすべて失ってしまった、という悲惨なケースも。浮気問題は、相手を信じる心も大切ですが、リスクに備えて自己防衛で先手の対策をとることも重要。あらゆる事態に備えることが、泣き寝入りしない一番の策と言えるでしょう。