『浮気相手と別れたくない』と言う自分勝手な夫(妻)に対してできること
『浮気相手と別れたくない』そんな言い分通って良いの?夫婦って….
「仮面夫婦」外からは幸せそうに見えても、夫婦の愛は冷え切っており、何かしらの問題を抱えている。
夫婦の間柄は、他の人にはわからないもの。家庭に問題があっても、友人・知人には簡単に話を切り出せないのが普通です。浮気やセックスレスが原因であれば、なおさらです。
愛を誓った相手なのに、気がつけばすれ違い。配偶者が浮気しても、離婚という道を選べない。経済的な理由、子どもへの影響、今の生活を失うことへの不安、配偶者への愛情と、仮面夫婦を続ける理由はさまざまです。
離婚か再構築か。それとも浮気を黙認して、仮面夫婦で居続けるのか。浮気された側は、選択を迫られることになります。
仮面夫婦でも、一緒にいることが最善の道なのか。愛のない家庭で育つ子どもへの影響も気になります。離婚という道を選んでしまったら・・・・・・考えられるケースをみていきましょう。
離婚しないで浮気相手とも別れたくないってそんな仮面夫婦って意味ある?
仕事がバリバリできる夫がいて、かわいい子どもと豪華な持ち家。幸せそうに見えるあの人が、実は愛情が冷め切った仮面夫婦だった、という話は意外と多いもの。
なぜ、離婚せず仮面夫婦という道を選択するのでしょう。愛情が冷めていても、夫婦で居続けるということは、その状態に「メリット」があるからです。
たとえば、離婚したら今の経済的なステータスを維持することは不可能。離婚することは、妻にとって大きなダメージとなります。
ほかにも、
・離婚したことで、「バツイチ」という世間体が悪くなる
・親のすすめの縁談で、離婚するにしづらい
など、今の生活を崩してまで、離婚することへのメリットを感じない場合が多数です。離婚するよりも、仮面夫婦を続けるほうがまだ幸せだと考えます。
夫婦ならば、話し合って本音を理解するべきと思うかもしれません。しかし、本音を理解しようにも、相手と喧嘩してしまい話し合いにすらならない。そんな経験を積み重ねているうちに、配偶者とわかり合おうとする気力もうせてしまった。
そのため、仮面夫婦は浮気をされても、黙認したり諦めてしまいます。家庭の中では事務的な関係でも、他人の前ではニコニコ仲の良い夫婦を演じている。生活のため、子どものため、と割り切れるのならよいのですが、
「もし仲の良い夫婦に戻れたら・・・・・・」
と気持ちを抱える側にとっては、人知れず苦しい日々を過ごすことになってしまいます。
浮気をやめない夫(妻)と離婚しないことが本当に子供のためになるのか
たとえ仮面夫婦でも、父親と母親がそろっているほうが、子どもにとってはよいことなのか、そんな風に悩む方もいると思います。
たとえば妻が浮気しても、子どもが小さいうちは母親の存在は大きいもの。子どもが懐いていて、妻の育児と家事に不満がなければ、自分さえ我慢すればすべてが丸く収まると思ってしまいます。
夫が大黒柱なら、妻は経済的に夫に頼らざるを得ません。離婚したら母子家庭。子どもの習い事や学校、教育費どころか普段の生活も危ういかも。そう考えたら、夫の浮気を黙認するしかないのかもしれません。
しかし親が子どものためとしたことでも、大人になってから「両親が笑っていないのがつらかった」と告白する人もいます。仮面夫婦でも、子どもの前ではなるべく配偶者の悪口は、言わないほうがよいといえるでしょう。
喧嘩の絶えないような家庭であれば、子どもにとっては、両親が離婚して平和な環境で育つ方がいいかもしれません。自分を犠牲にして我慢した結果、大きな不満となって矛先が子どもに向くのは避けたいものです。
子どもの重荷になるのではと心配なら、仮面夫婦を続ける意味についてもう一度考え直してみるほうがいいのかもしれません。
浮気相手も既婚者?本気だけど一緒になれない理由がある場合
配偶者が浮気して、離婚はしないけれども浮気相手とも関係を持ち続けている。仮面夫婦の中には、絡まり合った糸のように、複雑な男女のもつれに巻き込まれている人がいます。
以前、相談を持ちかけてきたAさんという女性がいました。Aさんの夫は浮気癖があり、いまも浮気相手がいる。子どももいるし、世間体を考えると離婚は厳しいけれども、仮面夫婦で居続けることも限界だと吐露しました。だったら、夫と離婚したほうがいいのでは、と言ってみましたが、聞いてみると夫がどうしても承諾しないとのこと。
夫の浮気相手も、家庭のある既婚者だったのです。浮気相手がどこの誰かまでは詳しく知らない。夫は、相手の家庭を壊すことは考えていないという。浮気相手について詮索すると、怒って話にならない。自分の家庭はボロボロなのに、浮気相手の家庭は壊したくないなんて・・・・・・と泣きながら憤っていました。
このようなダブル不倫のケースでは、双方が一緒になることを望まない場合、どちらの家庭も仮面夫婦の状態に陥る可能性が高いのです。「一緒になれないけれども、心はつながっている」と、勝手に浮気相手と気持ちが盛り上がっている。リスクの多いダブル不倫は、相手方の配偶者にバレたら、大きなダメージを負うかもしれません。
もし、黙っているのが耐えきれないなら、浮気相手の配偶者に事実を知らせ、巻き込んで関係を清算させるという方法もあります。浮気相手の素性がわからなければ、浮気調査を専門に行う探偵事務所に依頼する。浮気相手の配偶者からの慰謝料請求に備えて、弁護士など専門家に相談するなど、考えられる対策をとりましょう。
どっちも辛い選択?離婚か仮面夫婦か…割り切ることができるなら
配偶者の浮気は、それだけでつらいもの。裏切られたショックを抱えたまま、離婚するのか仮面夫婦でいつづけるのか。自分で決めなければならないというのは、精神的にも非常に消耗することです。
浮気した配偶者に、家庭と自分に目を向けてもらうには、どのような方法が考えられるでしょうか。
・別れさせるために、浮気相手に慰謝料請求をする
浮気相手から去ってもらうのは、理想的な展開です。内容証明郵便で慰謝料請求の通知が届けば、浮気相手のほうが目が覚めるかもしれません。この方法を行うには、浮気相手の素性と連絡先、あわせて「浮気をしている」という証拠が必要です。夫に気づかれないように行動し、なるべく多くの不貞行為の証拠を集めましょう。
・夫に慰謝料請求をする
浮気相手の情報がわからない。夫に対して、事の重大さを訴えたい。そんなときは、慰謝料請求を夫にする方法があります。離婚するにせよ、しないにせよ、不貞行為の証拠をもとに慰謝料請求が可能です。
「慰謝料を払ってよ!」という言い争いは避けましょう。形式ばった通知書を用意することで、あなたの真剣味をより伝えることができます。
・話し合う余地があれば、誓約書を書いてもらう
もし、お互いに話し合う余地があれば、浮気の原因や相手の本音を聞き、理解しあえることが再構築へとつながるでしょう。すぐには難しくても、少しずつの歩み寄りが大切です。
配偶者から謝罪の言葉が出れば、二度と浮気しない旨を誓約書として残すのも「ケジメ」になります。
人生は一度きりです。その長い歩みの中で、一度は生涯の愛を誓った相手。少しでも、互いの気持ちに歩み寄ることができたなら、新しい道が生まれるかもしれません。修復が難しくても、本当にこの結果でよいのかと自分に問いかけることが、後々悔いのない選択をできるのだと思います。