夫の浮気後から信じられない｜許したけど…不安で、気になってしまう
許したけど…｜夫の浮気後、信じられない場合はどうしたら…？
夫の浮気を許したけれど、また浮気しているんじゃないかと疑ってしまう。
浮気された妻に、よくある葛藤です。浮気は一度きり。遊びだった。本当に愛しているのは妻だけと、夫に泣いて土下座されたので水に流そうと思った。しかし、心の奥底では、「また浮気するんじゃないの？」と、夫を信じられない自分がいる。
浮気は、夫婦の信頼関係を崩壊させる行為です。一度崩れてしまった関係を、元通りに戻すのは時間がかかるもの。責めたり、夫に謝ってほしいわけではないけれど、不安を抱えたまま悩んでしまう。
そんな状況を乗り越え、再構築を果たすのに重要なのは、やはりお互いの努力です。不安で疑ってしまうという場合、どのように考えを切り替えたらよいのか。参考になるような行動や考え方をご紹介します。
このままずっと信じられない？夫の浮気後は再構築は難しいのか…
再構築を目指す場合、まずは「時間がかかる」ということを、理解しましょう。浮気を許したからといって、1ヶ月も経たずに、以前のように笑顔で夫に接するのは不可能だと思いましょう。そうすれば、無理をしすぎなくても大丈夫と、少し気が楽になります。
再構築が難しいのは、この修復に必要な時間を、夫と二人で共有できないときです。夫は謝罪もしたし、反省したからもう責められたくないと思っている。妻は、許すとは言ったけれど、夫への信頼は回復していない。この状況において、二人の意思はかみ合っていません。
浮気された側は、ふとした瞬間にフラッシュバックから、修羅場の感情がよみがえるときがあります。夫が仕事で遅くなると言ったら、また浮気相手と会うのかと心配になる。携帯の着信があり、席を立つ後ろ姿に浮気相手と連絡を取っているのかと疑う。
胸の奥から湧き上がる憎しみや不安は、押しとどめられるものでもありません。つらい気持ちが、涙となって表れたり、夫に辛辣な言葉を投げつけることで、苦しみを吐き出そうとします。
夫が本当に妻からの信頼を取り戻そうと思っているのなら、こうした妻の葛藤を受け入れてくれるかもしれません。しかし、人はずっと過ちを責められるのに耐えきれるほど、強くないのもまた事実です。
妻の精神がいつまでも安定しないことに、責任を放棄して嫌気がさすような自分勝手な男性もいます。責められるのが耐えきれないと、逆ギレする人もいるでしょう。
再構築の道のりには、時間と、そして妻であるあなたの苦しみを受け止めてくれる、夫の誠意が必要なのです。
夫が謝罪し反省して約束してくれてもやっぱり信じられない場合は
夫が誠心誠意を尽くして、気持ちを受け止めようとしてくれている。浮気したことを、過ちだと心から謝罪している。それでも、夫を疑い裏切りを憎む気持ちが消えない場合もあります。夫以外に、関わる場所を増やすのも、気持ちを整理する方法のひとつです。
・専門家のカウンセリングを受ける
夫に対する葛藤を抱え込むと、うつ病のような精神状態になってしまうこともあります。また、夫がいくら気持ちを受け止めてくれるといっても、一方的に責める状態が当たり前になってしまうのは、健康的な家庭とはいえません。
自分の気持ちの整理がつかないなら、専門家のカウンセリングを利用しましょう。つらい気持ちを吐き出すことで、感情を見つめも直すことができます。
・体を動かしたり、熱中できる趣味を作る
家にいるから、夫のことを考えてしまうという話もあります。スポーツクラブに入ったり、強制的に体を動かすことで、悩む時間を減らすというのも心の療法です。特に熱中できるものでなくても、楽しい気分の映画を見るだけで、少し気持ちが晴れる時もあります。夫との関係性だけに心を奪われてしまうのではなく、ときには外の世界に出て行くことも効果的です。
・夫を束縛しすぎると、逆効果になることも
浮気を二度としないために、夫婦ふたりでルールを共有するのはよい方法です。しかし、束縛が強くなりすぎないように、気をつけましょう。異性との二人きりの飲み会は禁止、休日は妻と過ごすことを優先する。浮気できるような時間を作らないために、夫の行動をある程度制限することは必要かもしれません。
しかし、「女性との私的な連絡をとったら罰を与える」など、常識的に考えて夫の人権を無視するようなルールを設定するのはやめましょう。束縛が強すぎると、夫の心が家庭から離れてしまうこともあります。
原因はあくまで夫の浮気！信じられないでいることを伝えてしまおう
夫を疑い続けて苦しい場合は、はっきりとつらい気持ちを伝えるのも、一つの手段です。あなたが苦しんでいるのは、夫の浮気が原因。夫には、夫婦の信頼関係を復活させるために、あなたの苦しみに寄り添う義務があります。つらさを吐き出すさいは、以下のポイントを心がけてみると、双方の負担や消耗も減るかもしれません。
・長時間グタグタと責め続けない
気持ちを吐き出すときは、1回の時間が長引かないようにしましょう。つらい気持ちや、信じられないという不安が湧き上がって耐えきれないとき、夫に打ち明けるのはよい方法です。浮気の発覚直後は別として、一日中泣いているというのも、精神を消耗する行為です。
夫のこんな行動が浮気を思い出させてつらくなった、こんな発言にまだ不安を感じてしまうなど、気持ちを伝えたあとは、場の雰囲気を切り替える。日々の生活を続けていくのに、必要なテクニックかもしれません。
・1回では不安は解消されないことを、夫に理解してもらう
「謝ったんだから…」「前にも同じ話を聞いた…」 再構築の過程で、何度も同じような話を繰り返されると、だんだんと嫌気がさしてくる場合があります。
それを避けるため、浮気された側の心の傷が癒えるのは、長い時間がかかることを理解してもらうことが大切です。専門家のカウンセリングを受けたり、専門書を一緒に読むなどして、夫婦の再構築に必要なステップを理解してもらうのがよいでしょう。
夫をずっと信じられないなら離婚しかない？再構築への努力が続かない場合
夫への気持ちが戻ってこないという場合、離婚を選択するカップルもいます。離婚するにあたって、浮気の発覚からどれくらいの時間が経っているかという点に気をつけましょう。
・慰謝料の請求には時効がある
不貞行為に関する慰謝料は、一定の期間が過ぎると請求する権利が消滅します。これを、時効といいます。慰謝料請求の時効は、つぎのいずれかの「短いほう」の期間となります。
・あなたが、配偶者の浮気を知ったときから3年
もし離婚しようと決意したタイミングが、あなたが浮気を知ってから3年以上経過している場合は、慰謝料の請求が難しくなるかもしれません。なお、慰謝料の請求は、「何に対する」慰謝料かによって、その時効のカウントも変わります。不貞行為から生じる精神的苦痛への慰謝料か、それとも婚姻関係の破綻から生じる苦痛に対する慰謝料か。もし、時効の期限が迫っているようであれば、弁護士など法律に詳しい専門家に相談するのがよいでしょう。
浮気の発覚から時間が経っていないタイミングでは、気持ちの整理をつけるのは難しいものです。再構築に向けては、焦らずに互いに向き合うことが大切です。夫にも、誠意と妻の葛藤を受け入れるステップが必要であると理解してもらうことが、平和な家庭を取り戻す第一歩になると思います。
