夫(妻)の2回目の浮気|もう離婚する?許すならば何をしておくべきか
2回目の浮気発覚!やはり離婚すべきか…どうすべきか迷うとき
前回浮気が発覚して土下座までしたのに、またもや浮気。最初の浮気は1回目だから許してあげたけど、今回は離婚するべきか悩むところです。
浮気をする人は繰り返すといいます。2回するなら、3回目もあるのでは…と相手を信じられなくなりますよね。しかし、現実的に離婚した後の生活を考えると、踏み出せないという人もいます。
2回目の浮気について、諦めて離婚したほうがいいのか。それとも、許すのであれば夫婦の再構築のためにできることはなにがあるでしょう。とくに「2回目」の浮気ということで、同じ過ちが繰り返されないように、配偶者と浮気相手にきっちりとお灸をすえることが重要です。
ここでは、2回目の浮気の対処法についてご紹介します。
2回目の浮気でも許すしかない状況だったら…迷うのは子供がいるから?
2回も浮気をするなんて、人としては信用できない行動です。先のことを考えると、離婚したほうがいいかもしれません。けれども、多くの人が子どもがいることで離婚を決断できないといいます。
女性なら、離婚後の経済的な不安を感じる人が多いでしょう。母子家庭で、働きながら子どもを育てていけるのか。手に職があったり、頼れる身内が側にいたり。なにかしらの「ひとり親になっても大丈夫」という見通しがあってはじめて、離婚を決断できます。
男性も同じ事がいえます。男性の場合、悩むのは子どもと母親の関係性についてです。離婚して、もし子どもを引き取る場合、母親と離れてしまってもよいのかどうか。逆に、子どもの親権が母親に渡った場合でも、浮気をするような女性に母親業が務まるのか不安に思う人もいるでしょう。
浮気を繰り返す人は、こうした離婚できない配偶者の心理をわかって浮気をしている可能性があります。1回目の浮気で反省した態度をみせつつも、どうせ離婚はできないだろうと相手を舐めているのです。
なにをしても離婚されないと高をくくっている相手には、厳しい制裁が必要です。それには、浮気相手と配偶者に慰謝料を請求、くわえて真剣に離婚話を突きつけるのがよいでしょう。すぐに許してはいけません。浮気によって失うものの大きさを見せてあげましょう。
2回目を許すと3回目も許されると思って、浮気を繰り返すかもしれない
1回目の浮気は、許したほうがいいケースが多いです。なぜなら、人は誰しもが誘惑に負けてしまうときがあるからです。
ちょっと遊んでみたかったとか、つい誘われて…など、本心からの浮気でなく出来心の浮気です。このような浮気をする配偶者は、根は真面目という人もたくさんいます。1回目の浮気で反省していれば、寛大な心で許すことで、心を入れ替えて家庭に尽くすようになるでしょう。
しかし、2回目の浮気は別。修羅場を経て反省したはずなのに、浮気を繰り返すということは「浮気をしたかった」と思われても仕方ありません。
ここで甘い顔をして許してしまうと、「なにをしても大丈夫」と何回も浮気を繰り返すようになるかもしれません。
浮気を繰り返したことで、配偶者を裏切ることへの、心のハードルが下がっています。そのため、反省の素振りを見せても、時間が経てばまた浮気をする可能性を考えておいたほうがいいでしょう。今度はバレないように、より周到に隠して浮気をするかもしれません。
2回目の浮気の場合、まずは浮気の証拠をつかんでおくことが大切です。配偶者を泳がせてでも、浮気相手とラブホテルで密会しているぐらいの、動かぬ不貞行為の証拠をおさえましょう。
証拠があれば、慰謝料請求や離婚が裁判に発展しても有利に動くことができます。配偶者が不貞行為を働いたと明確に主張できれば、相手が同意しなくとも離婚できます。
もし、今回は配偶者と離婚しない・慰謝料もなしという形になっても、証拠だけは残しておきましょう。不貞行為の時効が成立していない限り、浮気が再度発生した場合に過去の浮気についても慰謝料を請求することができます。
次はもうない!浮気相手への責任追及と誓約書を書かせることで変わる?
2回目の浮気で大切なのが、きっちりと浮気相手にも責任を追及することです。具体的には慰謝料を請求します。
慰謝料とは、配偶者の不貞行為によって、あなたが負った精神的苦痛を償ってくださいというお金です。状況にもよりますが、数十万~数百万円の慰謝料を請求できます。
お金の話になると、浮気相手は言い逃れしようとするかもしれません。そんなときに役に立つのが、浮気の証拠です。浮気相手と慰謝料の話し合いをはじめる前に、浮気の証拠は手に入れておきましょう。
また、ある程度浮気相手の素性を把握しておくことは大切です。名前や住所は、裁判で訴えるときに必要です。相手の経済状況を把握しておけば、相手が支払い可能な範囲で高額な慰謝料を請求することもできます。
ただし、あまりにも桁外れの慰謝料を請求し、相手が支払えないとなると話し合いが難航します。相場から外れすぎない金額を設定するのがよいでしょう。
一般的に、夫婦が離婚するほうが、しない場合よりも慰謝料が高額になるといわれています。不貞行為が婚姻関係に与えた影響が、離婚するほうが大きいと判断されるからです。そのため、「離婚するかどうか」を浮気相手との慰謝料請求の交渉カードとしてとっておくこともできます。
「いまは離婚していないから、慰謝料はこの金額。でも、離婚するとなると請求額はもっと上がるかも」と伝えれば、浮気相手も素直に同意するかもしれません。
慰謝料の金額に同意がとれたら、誓約書として残しておくのがよいでしょう。慰謝料が分割払いになる場合は、念のため公正証書を作成しておくと将来的な不払いのトラブルを防ぎます。
誓約書には、「二度と配偶者と連絡をとらない」と接見禁止のルールも盛り込んでおきます。それにより、浮気の再発を防ぐ心理的効果があります。連絡をとったことが発覚したら、罰金を払うと記載すれば、心理的プレッシャーはさらに強くなるでしょう。
いっそのこと割り切ってしまう?子供が成人するまで我慢するなど…
浮気相手へきっちりと慰謝料請求したら、浮気相手は青ざめて逃げていくはずです。配偶者は、浮気相手を失い意気消沈するでしょう。浮気した配偶者にも、慰謝料を請求し離婚話を突きつければ、浮気の代償の大きさを理解するかもしれません。
しかしそこまでしても、最終的に配偶者が心を入れ替えるか、コントロールすることはできません。厳しく制裁するために離婚話も持ち出したけれど、やっぱり離婚は難しいのであれば、割り切って生活するのもひとつの解決策です。
あくまで、配偶者は同居人として接する。浮気した夫であれば、生活費を稼いでくれるATMとみなしてみる。浮気した妻であれば、家事と育児を担当する家政婦として考えてみる。相手を変えることを諦めて、ただ日常を淡々と過ごすほうが、心は楽になるかもしれません。
離婚しない理由がこどもであれば、成人するまで待ちましょう。子どもが成人し、お互い定年するような年齢になってから、離婚する方法もあります。退職金や年金、財産分与について入念に準備し、老後の不安がないように離婚を切り出します。
浮気しても大丈夫だと高をくくっていた相手は、中高年になって配偶者からも子どもからも見放される。ある意味、一番手厳しい復讐になるかもしれません。