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妻の妊娠は浮気相手の子?離婚や慰謝料なども視野に入れて考える…


本当に俺の子?妻が妊娠したが自分の子ではない気がする…

配偶者に浮気の疑いをもつキッカケのひとつに、妻の妊娠があります。普通であれば喜ばしいはずの妊娠。しかし、セックスレスでまったく夜の営みがないとしたら、妻のお腹の中にいるのは誰の子でしょう?

子どもは望まないため避妊具を使用していても、100%避妊できるわけではありません。コンドームを使う場合、手順にそった使用方法での避妊率は85%ほどといわれています。避妊していたのに、子どもができたという可能性は十分にあり得ます。

子どもはいらないと言っていたのに、急に妻がもう一人ほしいと言い出した。子どもの手が離れ余裕ができるにつれて、もう一度可愛い赤ん坊を抱きたいと思うのは女性にとって自然な願望です。

しかし、子どもを持つという選択は夫婦二人で相談して決めるもの。妻が急に、何の素振りもなく、セックスの最中に「中に出して」とお願いするような場合、もしかしたら浮気のカモフラージュかもしれません。

妊娠はデリケートな問題です。浮気相手の子どもかどうかは、妻の浮気の証拠を握るまではわかりません。「ほんとうに俺の子?」というセリフは厳禁です。子どもの父親である愛する夫から疑われたら、妻の心には一生消えない傷が残るかも。

妻が浮気相手の子どもを妊娠しているのか、疑惑の段階であれば慎重に行動して対策をとりましょう。

妻の気持ちは?浮気相手の子だったらおろすのか産むのか…

もし浮気相手の子どもだったら、生まれてきた子どもをあなたは愛することができるでしょうか?成長するにつれ、夫婦ふたりではない「誰か」に似てくる目鼻立ち。もし妻が浮気相手との関係を清算したとしても、妻が裏切ったという「証拠」が、あなたのことを苦しめるかもしれません。

再婚で他人の連れ子を愛情をもって育てる父親はいますが、連れ子と浮気相手の子どもでは、状況がまったく異なります。

妻が産みたいと懇願し、子どもに罪はないからと出産しても、愛してくれる親がいなければ産まれてきたその子は不幸になるかもしれません。いっときの情に流されず、浮気相手の子どもを育てるのは無理だと思ったら、自分の気持ちを尊重するほうがいいでしょう。

子どもの父親は自分ではないと発覚したら、どうしたいのか。妻は産みたいと考えているのか。お互いの気持ちを踏まえたうえで、今後の夫婦の関係を考える必要があります。

浮気相手の子どもを妊娠するのは、不貞行為を理由に離婚するさいに、婚姻生活に与える影響が大きいと考えられます。浮気から離婚を視野にいれるのであれば、妻の不貞行為の証拠をつかんでおくのが重要です。

『異父兄弟』妻の妊娠が浮気相手の子で、もし2人目、3人目~だったら…

もし、妻が浮気相手の子どもを身籠ったとき、自分たちの間に子どもがいなければ、離婚届けに判を押せば離婚は成立します。しかし、すでに夫婦の間に子どもがいる場合、離婚を選択するにしても、子どもの親権の問題を考える必要があります。

子どもの親権は、通常は母親に渡るケースが多いです。これは、子どもの養育には母親が必要であるという日本の価値観を反映しています。適切な養育には継続した時間をさけることが重要であり、仕事で家を空ける時間が多い父親はおのずと不利になります。母親と同居したさいに、子どもに危害がある可能性が明確な場合は別ですが、浮気したからという理由だけが親権問題に影響を及ぼす可能性は低いといえます。

離婚して実子の親権は母親となった場合でも、父親であるあなたは子どもと定期的に会う権利があります。これを「面会交流権」と呼びます。面会の頻度は、月1から3ヵ月に1回など様々です。面会時間も家に宿泊するのか、外で会うなどケースバイケースで決定されます。協議離婚の場合は、親権と同時に面会交流の詳細について取り決め、離婚合意書に書き残しましょう。

もし、妻の浮気により離婚して実子の親権は欲しいという場合、早めに弁護士に相談して法律面でのアドバイスを受ける方がよいでしょう。

産まれてからの血液型で判断はもう古い!?今は妊娠中に父親鑑定できる

産まれてきた子どもと自分の血のつながりを確認するには、昔は出産後のDNA鑑定が一般的でした。しかし現在では、妊娠中でも父親が誰かを検査をすることが可能です。

妊娠中のDNA鑑定には、血液による鑑定方法と、羊水を用いた検査の2種類があります。

・出生前血液DNA鑑定

胎児のDNAと、父親と考えられる人物のDNAを比較します。妊娠8週目以降、採血によって検査するのが一般的です。個人差があり、胎児のDNAの量によっては妊娠24週でも十分な結果が確認できなかったというケースもあります。

・出生前羊水DNA鑑定

病院で羊水・絨毛膜を採取して検査します。羊水を用いた検査では、胎児へなんらかの影響を与えるリスクがあります。

・鑑定費用

費用は、検査方法によって異なります。20万円前後で受けられるところが多いようです。一般的に血液DNA鑑定のほうが安価とされています。しかし、羊水を用いた検査は検体採取費用の金額が数万円~10万円ほどかかるため、総額では血液DNA鑑定よりも上回る場合があります。

・私的/法的鑑定

DNA鑑定を実施している施設に依頼する場合、「私的鑑定」と「公・法的鑑定」のどちらかの方式を選択します。私的鑑定は、血縁関係への確証が欲しい場合に利用するものです。公・法的鑑定は、裁判でDNA鑑定の結果を証拠として提出する場合に利用されます。鑑定に必要な検体の採取を、第三者の立ち合いの下行うので、より公正な証拠として扱うことが可能になります。

不貞行為の証拠を探ってみたけれど、どうしてもお腹の中の子が自分の子どもであると確証が持てない。けれども浮気の疑惑はクロに近い状態であるという時に、利用を検討するのがよいと思います。

嫡出否認の訴え|1年以内に自分の子供ではないと主張しないと…?

子どもが産まれてから、自分の子どもではないとわかった場合はどうなるでしょう?

仮に浮気相手の子どもだとしても、日本の民法は「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する」(772条)と規定し、夫婦の間に生まれた子は夫の子どもだとみなされます。(ただし、妻に離婚歴があり、離婚後300日以内に産まれた子は前の婚姻中にできた子どもと推定されます)

もし、産まれてきた子が自分の子どもではないとわかったら、「嫡出否認の訴え」により、実子の関係を否定することができます。嫡出否認の訴えを起こす手順は、家庭裁判所に対して、夫から調停の申し立てを行います。親子の関係がないことを明らかにするために、血液鑑定を行う場合もあります。

嫡出否認の訴えを起こすには、期限が定められています。それは「夫が子の出生を知った時から一年以内」です。

第777条

 嫡出否認の訴えは、夫が子の出生を知った時から一年以内に提起しなければならない。

「出生の秘密を知ってから一年以内」ではなく、「出生を知った時から一年以内」ですので、通常の夫婦として生活していて子どもが産まれたのであれば、子どもが1歳になるまでが期限となります。

もし子どもの出生を知ってから1年たった後、実の子ではないと判明した場合はどうなるでしょう。子どもに愛情はあっても、血縁関係がないのであれば戸籍上の関係も否定したいと考えるかもしれません。そのような場合、「親子関係不存在確認の訴え」という訴訟を利用する方法があります。

しかしながら、「親子関係不存在確認の訴え」は適用できる条件が著しく限定されています。たとえば、妻が妊娠した時に夫が単身赴任で一定期間一緒にいなかったなど、夫婦があきらかに性的関係を持つ機会がなかったことが明確でなければなりません。

そのような状況に該当せず、子どもの出生を知ってから1年以上経過した場合であれば、法律上の父子関係を争うことはできなくなります。

責任と制裁|離婚するしないや慰謝料についてじっくり話し合おう

離婚を望むのであれば、夫から離婚を申し出ることは可能です。浮気に加え、お腹の中の子どもが浮気相手の子であると「明確な不貞行為」の証拠が存在していますので、十分離婚事由になり得ます。

浮気相手の子どもを妻が妊娠していたら、夫婦関係に与えた影響は大きいと慰謝料の相場も増額として考えられる可能性があります。妻と浮気相手と、双方に慰謝料請求を行いましょう。

夫婦の間に実子がいる場合、子どもの親権や面会交流、養育費について取り決めます。妻が実子を引き取る場合、浮気相手との産まれてくる子供に対して養育費を支払う必要はありませんが、実子にたいしては養育費を支払う義務があります。

浮気して離婚したのにお金を要求するのか、と憤るかもしれません。しかし、養育費は子どもの健全な成長のため。浮気の責任とは分けて考えましょう。

離婚しない場合は、産まれてくる子どもをどのように育てるか、妻とよく話し合う必要があるでしょう。父親が誰かという疑いがあっても、もしかしたら自分と愛する妻の子どもであると信じたほうが幸せかもしれません。

浮気中の妊娠は、非常にデリケートな問題です。くれぐれも、浮気が疑惑の段階で、妻にお腹の子の父親が誰か問い詰めることのないよう冷静に。不貞行為が明らかになっても、妻が二股をかけて性的関係を持っていれば、お腹の子どもが自分の子である可能性はゼロではありません。自分の妻の気持ちを考えつつ、慎重に行動するのが重要です。

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