夫に浮気されて苦しい|許す妻の苦しみ…好きだからこそ許せない気持ち
愛しているからこそ夫の浮気は許せない!離婚も再構築も妻には苦しい…
ラブラブだと思っていた夫の浮気。平穏な日常が足下から崩れていくようで、目の前が真っ暗になります。
浮気は男の甲斐性と考える人もいます。しかし、一生の愛を誓った夫婦にとって、浮気は裏切りの行為に等しいもの。浮気した男なんて離婚!と言い切ればいいのかもしれません。けれども愛しているが故に、別れを選べないのはよくあるケースです。
浮気を許して、元のように仲のよい夫婦に戻りたい。でも、できない。裏切られた苦しみと悲しみが、心の中を渦巻いて何も手につかなくなります。
離婚も選べない、再構築の道もつらい。心を癒やすには、長い時間と、夫が妻の苦しみを受け止めることが大切。焦らず、お互いの気持ちにゆっくり向き合っていくステップが必要です。
浮気を許すのは苦しい…夫が後悔と反省していても簡単には許せない
浮気の再構築には、夫の反省が大前提です。しかし妻にとって、浮気を後悔している夫の姿は、ときに新たな苦しみを生み出します。
浮気した夫は、謝罪をするでしょう。泣いて土下座する人もいます。浮気は「悪」のように捉えられがちです。しかし、雰囲気と誘惑に流される弱い心は、誰しもが持っているもの。失う存在の大きさに気づいたとき、人は激しく浮気を後悔します。
そんな罪悪感にかられ、後悔している夫の姿を見ると、「早く許してあげないと」と思うかもしれません。
浮気で苦しめられているのは、夫ではなく妻のはず。そのため、許せないことに焦りを感じる必要はありません。浮気した苦しみを態度で表したいのは、むしろ妻のほう。夫の反省は必要です。けれども関係修復へ努力する態度をみられないと、どちらが被害者なのかわからなくなってしまいます。
浮気された妻の苦しみを夫が理解できないなら再構築は難しい…
浮気を反省するなら、まだいいほう。もっとも問題なのは、開き直る夫です。
「浮気したのは、妻が悪いからだ」と責任を転嫁する夫とは、真の意味での再構築は難しくなります。なぜなら、再構築とは互いの気持ちを認め合い、新たな夫婦の信頼関係を築くことだからです。「悪かった」と心から反省しない夫とは、離婚せずとも仮面夫婦のような関係が続くことになります。
浮気発覚後、夫は心からの謝罪をしたでしょうか? また、「1回謝ればいい」と夫が思っている場合も要注意です。浮気された傷は、数日や数ヶ月で癒えるものではありません。ときには、何年もかかります。
妻が浮気を許すのに、長い時間がかかると夫が理解していないと、再構築で揉める原因になります。「謝っているのに、いつまでも責めるのか!」と夫婦関係がギクシャクしてしまうことに。
夫婦関係の修復に、妻側の努力も必要です。しかし、夫が浮気を心から反省し、時間をかけて妻の苦しみを受け止めようと思っているか。そこが、再構築のポイントになるといえるでしょう。
どうすれば楽になる?愛しているなら離婚も再構築も別れて復縁も苦しい…
夫を愛しているからこそ、浮気されたら苦しいもの。その苦しみの原因はなんでしょう。浮気された側が直面するのは、まず、「信頼していた相手に、裏切られた苦しみ」です。そして、その後「相手を信じられない苦しみ」と向き合わなければなりません。
また浮気されるかも、という不安。あの時、嘘をつかれてたという悲しみ。
もういちど、愛し合いたいからこそ別れられない。でも、一緒にいるのも苦しい。浮気された側は、フラッシュバックに悩まされることになります。
苦しみから解放されるには、自分の気持ちを認め、それが想い出に変わるだけの長い時間が必要です。浮気された苦しみを楽にする画期的な方法は、残念ながらありません。つらい気持ちを受け止めてもらうことでしか、傷は癒えないのです。
浮気された直後はつらくても、時間が経つにつれて、ゆっくりと「仕方ない」と思えることもあります。裏切りに耐えられず離婚したけれど、相手の存在の大きさに気づき復縁するというケースも。
まずは、苦しんでいる自分を認めてあげましょう。「早く笑えるようにならないと」と、焦る必要はありません。
誰かに話を聞いてもらうのは、苦しみを消化するのに有効な方法です。夫に直接話せるのが一番かもしれません。しかし、状況によっては二人だけで話をすることで、修復が泥沼化する可能性もあります。信頼できる友人や、専門のカウンセラーを頼ってみるのもひとつの方法です。
浮気相手への責任追及|苦しい気持ちへ賠償としての慰謝料請求をする
苦しみを整理する手段のひとつに、浮気相手への責任追及があります。浮気の苦しみの代償として、慰謝料を請求します。
「お金で解決する問題ではない」と考える人もいるでしょう。しかし、慰謝料は「お金をもらったから浮気を許す」という意味ではありません。あくまでも、苦しみに対する償いとしての支払いです。
浮気の苦しみが癒えるには、段階的なステップが必要です。浮気相手への慰謝料請求も、傷を癒やす一つのステップになり得ます。相手が非を認め、慰謝料を支払うことで、「悪いのはむこう」と気持ちにケジメをつけることができるのです。
・浮気相手に慰謝料を請求する方法
慰謝料を請求する方法は、示談交渉と裁判の2種類があります。相手が浮気を認めない・慰謝料の支払いを拒否するようであれば、裁判に訴えます。話し合いで解決するのであれば、示談交渉でやりとりします。
・慰謝料の相場は?離婚する場合・しない場合
慰謝料の相場は、こちらが離婚する・しないによって異なります。離婚する場合は100万円~300万円、離婚しない場合は50万円~100万円といわれています。しかし、これは裁判での一般的な金額です。示談交渉で互いに合意する場合は、この限りではありません。
・示談交渉でも、浮気の証拠は必要か?
相手方が浮気を認めない場合、話し合いの解決には証拠の有無が重要になります。示談でも、相手方がすんなり認めるとは限りません。念のため、何かしらの浮気の証拠があるほうが交渉はスムーズに行えます。
もし、夫が浮気を認めているのであれば、その旨を誓約書の形で一筆書いてもらいましょう。浮気の事実・相手の詳細・浮気の期間などが詳しく記載されており、夫のサインとハンコが押してある書類は有効な証拠となります。
・裁判では、より「確実」な証拠を用意
浮気相手との慰謝料裁判は、簡易裁判所もしくは地方裁判所で争うことになります。この場合、「不貞行為」と呼ばれる性的関係を含む浮気があったかが重要な争点です。「キスだけ」のようなプラトニックの浮気では、法律上の「不貞行為」には含まれず、慰謝料請求をすることはできません。
そのため、夫と浮気相手が性的関係にあった主張できる証拠を用意しておくことが重要です。ラブホテルでの密会写真など、裁判官に説得力をもって強く主張できる証拠があるとよいでしょう。
浮気が発覚し、夫も認めているようであれば誓約書を書いてもらうのも一つの方法です。また、メールや写真など裁判の証拠提出に協力するよう話すこともできます。
浮気が現在も進行中であれば、探偵事務所などプロに浮気調査を依頼できます。裁判でも通用する、詳細な調査報告書を作成してくれます。
無理に許す必要はない!悪いのは夫!でも夫も自分も責めないほうが良い
浮気により負った傷が癒えるには、時間がかかります。無理に夫を許そうとする必要はありません。
悪いのは浮気をした夫です。夫の顔色をうかがいながら、許せない自分を責めるのはやめましょう。あなたは、浮気された苦しみやつらさを認め、涙を流す権利があります。「いつまでに」夫を許さなければいけない、という決まりはありません。
1年で仲直りした夫婦もいれば、3年・5年かかったという夫婦もいます。表面上は元通りで、仲のよい夫婦だけど、何年経ってもふとした瞬間につらい気持ちがよみがえってくることも。
焦る必要はありませんが、夫を責めすぎてしまうことには気をつけましょう。夫が妻の苦しみを受け止めるのは、夫婦の修復には必要なプロセスです。しかし、力関係が一方的になってしまうと、夫婦関係も悪化してしまいます。
泣いたり、気持ちをぶつけたりしてギクシャクすることもあると思います。夫がお互いの関係をよくしようと、努力している点については、素直に感謝の気持ちを伝えることも大切です。
傷ついた苦しみが、ほかの記憶や気持ちとぼんやりと混ざり合う。「苦しんでいる自分」を、だんだんと受け入れられるのが「許す」ということなのかもしれません。