【夫の浮気後の対処】慰謝料や浮気相手と話し合い|離婚or再構築の選択
【浮気の証拠発見!?】夫の裏切り行為の証拠や痕跡を見つけた時の対処
夫が浮気しているのかも?裏切り行為の証拠を見つけたら、すぐさまにでも問い質したいものです。しかし、浮気がまだ疑惑の段階だったり、不貞行為の確実な証拠がない場合、夫に詰め寄っても「ただの友達だよ」「仕事上の付き合い」と誤魔化される可能性が高いのです。
夫の浮気の兆しを見つけたら、まずは冷静になることが大切。浮気の事実を突き止め、慰謝料請求をするのかしないのか。浮気相手には謝罪させるだけでよいのか。離婚か再構築か。そして、浮気した夫を許すか許さないか。浮気の発覚後には、さまざまな葛藤があります。
浮気夫や浮気相手との話し合いをスムーズに進めるために、弁護士など専門家の力もかりたいところですが、費用が高くつくのは気になるところ。最初から最後までプロに依頼しなくても、自分でできる部分もたくさんあります。あとからトラブルにならないために、夫の浮気発覚後の対処法についてみていきましょう。
【不安への対処】浮気夫の行動が読めない!?どうしていいかわからない!?
夫の浮気疑惑が持ち上がったら、まずやるべきことは2つあります。「自分の気持ちを決める」「浮気した証拠をつかむ」この2点をきちんと押さえて行動できるか、浮気発覚後の対処方法を決めることになります。夫が浮気したけれど、すぐに離婚だ!とは決断できないもの。子どもがいたり、家庭の経済状況など、現実的に夫と別れても生活していけるのか、考えることはたくさんあります。なにより、夫への愛情がまだ残っているという人もいるでしょう。
嫌いになったわけではない、むしろ愛しているからこそ裏切りが辛い、と泣きくれる日もあると思います。しかし、立ち止まっているだけでは状況は変わりません。「このまま自分が黙っていれば丸くおさまる」と我慢しても、夫は浮気を繰り返すかも。夫を愛して再構築を選ぶのであれば、なおのこと、どのように夫や浮気相手と接するのかは、非常に重要なポイントです。
やみくもに話し合いを開始しても、自分の気持ちが定まっていなければ、相手に言いくるめられて終わってしまう危険もあります。夫とは離婚しない、浮気相手には慰謝料請求する、浮気関係を清算させるよう約束させる、など、話し合いを経て自分がどうしたいのか、決めておくことが重要です。
また、そのためには「浮気の確実な証拠」があると非常に有利です。もちろん、証拠を集めるのは時間も労力もかかります。相手に謝罪させたいだけであれば、浮気の証拠は必ずしも必要がないことも。
しかし、夫や浮気相手が何を考えているかは、話し合ってみないとわからない部分があります。離婚しない、と決めていても、修羅場を経て夫の不誠実な態度に「もういいや」と愛が冷めてしまったり。浮気相手が頑として不貞の事実を認めず、慰謝料請求の裁判にまで発展したり。浮気発覚後、自分と夫がどのような夫婦になるかは、当人たちでしか決められません。どのような展開になっても納得して受け入れられるよう、自分の気持ちを再確認し、入念な準備をしておくことは必要だといえます。
【夫の携帯で浮気発見!?】もう少し泳がす?追求する?どう対処すべきか
浮気発覚のよくあるパターンは、携帯のメールやLINEからの発覚です。盗み見をしなくても、ふと目に入ったメール送信者が知らない女性で、そこから疑いを持つことも。やましいことがあると、隠したくなるのが人間の本性です。携帯画面を突き付けられて、たとえそこに明らかな裏切りの行為が写っていたとしても、首を縦に振らないような不誠実な人もいます。
携帯からの浮気発覚で注意したいのは、相手が浮気を認めない場合、携帯電話のメールのやり取りだけでは浮気の証拠としては不十分である、という点です。
もちろん、示談交渉の話し合いの際に、相手の心理を揺さぶる証拠としては十分かもしれません。しかし、本格的に裁判で争う場合には、明確な「不貞行為の証拠」が求められます。愛をささやいているだけのメールでは、偽造の可能性も捨てきれないこともあり、不貞行為を立証する証拠とは認められないケースもあります。
また、携帯の中身は非常にプライベートな領域です。もし、携帯電話を勝手に見られたと知ったら、快く思わない人もたくさんいます。中には、逆切れして激怒する夫もいるでしょう。「勝手に携帯をみるお前が悪い!」と開き直って論点をずらそうとすることも。
あきらかな浮気の証拠がない限り、携帯を見たことは相手に告げないことがベターです。メールなど、証拠としては弱いと思うのであれば、あえて自由にさせて浮気相手と接触するまで様子を見る方法もあります。
【修羅場の対処】浮気相手と話し合いと慰謝料|相手に配偶者がいるなら…
実際に浮気相手と話し合う場合、重要なポイントをいくつか押さえておきましょう。
なるべく人目がある場所で会う
「浮気」や「慰謝料」といった、人に聞かれたら嫌だなと思う単語が出てくるため、示談交渉では、個室や人気のない場所で会いたいと思うかもしれません。しかし、ホテルの個室や相手の家など、当事者だけしかいない空間においては、間違いが起きる危険性を排除できません。
浮気相手の心理状態によっては、非常に追い詰められているかも。「この相手さえいなければ」、と逆上した人間がどのような行動をとるのか。新聞沙汰になるような事態は避けたいものです。おすすめなのは、ホテルのラウンジや居酒屋の半個室。静かでも人目が完全に遮断されていない場所で会うこと。周りの目があることで、お互いに冷静さを保つ効果もあります。
示談書とボイスレコーダーは必須アイテム
浮気相手との話し合いに、丸腰で参加するのはおすすめできません。少なくとも、示談書とボイスレコーダーは準備して挑みましょう。示談書には、慰謝料の金額や支払い方法、浮気の関係清算など、こちらの要望を書いておきます。相手が浮気の事実を認め、示談交渉が成立したら、署名と捺印をしてもらいましょう。
ボイスレコーダーは、断りを入れて会話を録音します。示談交渉では、あとになって「浮気を認めたのは、脅されていたから仕方なく」と嘘の自白だったと言い張るパターンもあります。そうした事態を防ぐため、ボイスレコーダーは非常に優秀なツールです。
浮気相手が既婚者なら、相手の配偶者も巻き込んで話し合うか?
浮気相手が既婚者の場合、相手方の夫も同席させるかは、慰謝料請求のリスクも知ったうえで決めたいところです。浮気相手の夫にも、あなたと同様に、あなたの夫に慰謝料を請求する権利があります。
双方が慰謝料請求をした場合、相殺で差し引きゼロ円になるかもしれません。もしくは、相手方が離婚したので、慰謝料請求金額がこちらを上回り、自分たちだけが慰謝料を支払うというようなケースもあります。相手の家庭も浮気の事実を知るべき、と考えるのであれば、浮気相手の夫も巻き込むのも一つの手でしょう。ただし、浮気の状況によっては、怒った相手方から高額の慰謝料請求される可能性もあります。慎重に行動しましょう。
「脅さず」「冷静に」「強気で」対応しよう
浮気相手と話し合う際、怒りのあまり脅迫するような言動はNGです。「慰謝料を払わないなら、会社に浮気の事実をバラしますよ?」というような言い方は、あとで相手方から脅迫されたと訴えられるリスクがあります。感情を抑えて冷静に物事を伝えることが重要です。しかし、相手が泣き落としにかかっても、簡単に妥協することはありません。「交渉が決裂すれば、裁判も考えています」といった強気の姿勢をみせましょう。
冷静に話し合いの準備を進めていても、夫は浮気相手と本気で一緒になろうとしていた、なんてことも。その場合は、怒りと共に両者へ慰謝料請求を行いましょう。夫の浮気により離婚することになれば、財産分与や養育費など、お金に関することは妥協しない条件を掲示するのがよいでしょう。
【再構築or離婚】浮気夫と離婚する?しない?できない・したくない時の対処
浮気相手への慰謝料請求とあわせて、夫と離婚するか再構築するか、自分の選ぶ道はどちらでしょう。離婚する場合の慰謝料の相場は、200万円~300万円といわれています。離婚するのであれば、浮気相手の配偶者から、たとえ慰謝料請求されたとしても、支払う夫とは別の財布。懐を気にせず、夫と浮気相手に請求しましょう。
子どもがいる場合での離婚は、親権と養育費について話し合う必要があります。合意した内容を、誓約書に残しておきましょう。親権は、離婚届けを提出する前に決めなければいけません。有責配偶者で父親というケースでは、親権が夫の手に渡る可能性は少ないといえます。しかし、浮気相手と一緒になり子どもを引き取ろうと画策する話も聞きます。事態が複雑になるようであれば、弁護士などの力をかりましょう。
養育費は、毎月いくら支払うか、お互いの年収と子どもの年齢・人数によって妥当な金額を算出できます。ネット上でも算出表をみることができるので、取り決めの際の参考にするとよいでしょう。
また、養育費滞納のリスクも考えておきましょう。話し合いの誓約書を、公正証書にしておくと安心です。万が一不払いになっても、公正証書があれば、裁判所に財産差し押さえの強制執行の申し立てを行うことができます。養育費は子どものためのお金。離婚したといっても親の責任は放棄できないということを、浮気夫に釘さしておきましょう。
離婚せず再構築の道を選択した場合、夫への愛情がまだ残っているのであれば、お互いの歩み寄り次第で夫婦関係を修復できる可能性があります。再構築する夫婦で多いのが、夫婦のルールを決めるやり方です。
浮気相手とは手を切れたといっても、された側は「また浮気するのでは」と不安で仕方ありません。なので、「飲み会に参加するときは、場所と誰が来るか報告」「携帯電話にはロックをかけない」など、自分が安心でき、かつ浮気の抑止力になるようなルールを設定します。
夫が浮気を反省し、妻からの信頼を取り戻したいと思っているのであれば、これらのルールを忠実に守ることでしょう。ただし、あまりにも窮屈すぎるルールを設定するのはおすすめできません。「一人での外出はNG」「女友達の連絡先はすべて消去」など、行き過ぎて束縛になると、夫婦関係を壊してしまうかもしれません。
また、夫婦の再構築には、お互いに向き合うことが不可欠です。夫が浮気した背景には、家庭への何かしらの不満があったかもしれません。心当たりがあるなら、自分が変わることで、相手の気持ちや態度が変化することもあります。
しかし、何をしても浮気を繰り返す病気のような夫には、ATMと割り切り仮面夫婦として接するしかないのかも。浮気する度に、夫にも浮気相手にも慰謝料請求。夫にはお小遣いから、分割で慰謝料を支払わせ、そのお金は老後の資金として蓄えておくツワモノもいます。一度腹を決めてしまえば、女性の方が強いもの。浮気夫には泣かされない人生を送りましょう。