【年収が高い夫】二重生活や愛人契約など浮気意識が全くない夫
【不幸の始まり】最初は幸せの始まりだと思っていた
秘書をしていた私は、30代後半でITビジネスで成功した男性に心惹かれるようになりました。彼は小規模ながらもビジネスを成功させている男性、成功している男性はそれだけで女性心を引き寄せます。私が勤める会社に頻繁に出入りするようになった彼は、秘書の私に目を付けたようでした。商談室にお茶を運ぶ為にドアをノックするとスマートにドアを開ける彼、女性社員の注目を集めていたことは言うまでもありません。
商談が成立した日彼は、私にメモを手渡しました。メモを広げて見るとそこには私達女性が憧れる高級レストランの名前が書かれていました。「午後7時、レストランでお待ちしています。」と書かれたメモ、私は夢を見ているようでした。レストランに行くと彼が私を待ってくれていました。都会の夜景が見渡せる高層ビルの最上階にあるレストラン。彼は真紅のバラの花束を手に私にいきなり求婚してきたのです。
「私は貴女が知っての通りの男です。残念ながら私には恋愛をしている時間が無い・・」テレビドラマでも見ているようなシチュエーションにお金持ちって凡人とはやることが違うと思いました。彼に求婚をされたと知った女性社員から、私は羨望の眼差しを受け嫉妬さえ感じました。玉の輿・・私の頭の中は、この言葉で一杯になりました。ビジネスで成功している男性と言うだけで本当は他のことはほとんど何も知らなかった・・これが不幸の始まりでした。
使えるお金があったので思い切って調べてみた
夫と結婚をして数年、私には色々なことが分かってきました。頻繁に鳴る夫の携帯、夫は私に遠慮することもなく私の目の前で女性から掛かってくる電話に出ます。悪びれもせず当たり前のようにちらつかせる女性の存在。私は夫にはどれくらいの女性がいるのか探偵を雇い調べることにしたのです。数十万くらいで真相を突き止めるという触れ込みの探偵事務所に、私は合計100万円以上をかけて調査を依頼しました。
夫には都内の高級マンションに住まわせる女性との二重生活、それとはまた別に愛人契約まで結ぶ若い女性がいたのです。探偵からは追加調査するか、相手の素性をもっと詳しく調べるかなどと聞かれました。調べれば恐らくまだ出てくると思いますが、もう充分すぎり結果だったので打ち切ってもらいました。
私の存在価値ってなんだろう?このままで良いのか迷う
一度自分の会社に出社してしまうと週の半分は自宅には戻りません。自宅に戻ってもスーツを私に脱がさせ、シャワーを浴びて自室にこもる夫。私が夫に妻として愛されたのはほんの数回、数えるほどしかありません。愛情表現はセックスだけではありませんが、言葉で言われた記憶も私にはないのです。何のための結婚か、私は夫にとって何なのか存在価値すら分からないのです。
愛情を感じない結婚生活、家事一切をしなくても夫は何も言いません。この生活に反面慣れてしまった私は、別れたい気持ちもありますが、この生活を捨てる気持ちもないのです。玉の輿と自分でも舞い上がり女性社員から羨望を集めましたが、実際の所幸せを感じたことは一度もありません。
若い女の子を蔓延らせ、愛人を囲う二重生活、妻である私の存在は名ばかり・・なんらこの女性達と違いも無いような気がしてきますが、妻という存在は確実に私一人・・です。夫は39歳、私は29歳、離婚をするなら早いほうがとも考えますが・・。それよりも先に私は、年収の高い男性は平気で浮気をすのか考えてしまいます。高収入を手にする男性の感覚は普通ではないのでしょうか。