夫(妻)が不倫!子供なしの夫婦なら即離婚する?一度なら許すべきか
子供がいなければ離婚する?子供なしの夫婦で浮気が発覚したら
夫婦でどちらかが浮気しているとわかったら、再構築するか離婚するか、苦しい選択に悩まされることになります。
子供がいなければ、「早めに離婚したほうがいい」と周りからアドバイスされることもあるでしょう。果たして、本当に子供なしの夫婦の浮気は、早めに別れたほうがいいのでしょうか?
浮気されたといっても、事実を知るまでは仲良し夫婦だったふたり。浮気されても、まだ愛情が残っている。こうした状況であれば、いくら「離婚は早いほうがいい」と言われても、別れることをためらいます。
一方で、「はじめてだから」と浮気を許したとしても、二度としないとは限りません。浮気は繰り返すといいます。浮気を許して仲直りしても、数年後に浮気が発覚して離婚するなんてケースも。
ここでは、配偶者の浮気発覚後、子どもがいないケースでの離婚と再構築の問題についてみていきましょう。子供なしで離婚する場合のメリット、再構築の際に気を付けたいポイントなど、今後の夫婦の在り方について悩んでいる人の参考になればと思います。
子供がいないと離婚は早いほうがいい?子供なしの夫婦の離婚のメリット
子供がいない夫婦の場合、子あり夫婦よりも離婚の話し合いがスムーズになるといわれています。なぜなら、離婚時に決める事項が少なく、かつ離婚後の生活の見通しも立てやすいからです。
配偶者の浮気で、子供のいない夫婦が離婚する場合のメリットを一つずつみてみましょう。
・離婚前の話し合いが比較的スムーズ
子供がいる・いないで圧倒的に違うのは、子供の親権と養育費を取り決める必要がないということです。
子供がどちらの親と同居するのか、親権は離婚時にもめる項目の一つです。さらに、養育費の支払いを渋る親も多くいます。とくに、浮気した側が養育費を支払うとなると、子供が成人するまで支払いを継続する親は非常に少ないのが現実。
いかに親権の話し合いをスムーズに終わらせ、養育費を受け取るのか。子あり夫婦の離婚における重要テーマです。子供がいなければ、その部分を話し合う必要がありません。時間的・精神的な負担を軽くすることができます。
・離婚後の人生設計が柔軟
離婚して夫婦別々に暮らすとなると、住居や仕事について考える必要があります。とりわけ、専業主婦で生活していると、離婚後の経済状況において不安を覚えるものです。
しかしながら、子供を抱えてひとり親で仕事を探すより、大人一人で生計を立てるほうが身軽に行動できるでしょう。
・離婚後、元配偶者とのかかわりを絶てる
子供がいると、離婚しても養育費の振り込みや月に1回の面会日など、元配偶者との接点が残ります。しかし子供がいなければ、離婚後に一切連絡をとらずに過ごすことができます。
浮気騒動で、もう二度と顔も見たくないほど元配偶者を嫌悪することがあります。子供がいない分、離婚して婚姻関係を解消することで、きっぱりと未練を断ち切ることができるでしょう。
子供なしでも、愛しているから離婚できない!離婚をためらうワケ
子供がいないほうが、スムーズに離婚できるといわれても、浮気発覚後変わらずに夫婦関係を続けるカップルもいます。こうした場合、次のような理由が二人の離婚を引き留めています。
・まだ愛情が残っている
浮気されたからといって、今までの愛情がすべて消えるわけではありません。これまで仲睦まじく過ごしてきた夫婦であれば、離婚にためらうのは当たり前のことです。離婚することが、すべてを解決するわけではないカップルもいます。
また、夫婦関係を継続すれば、以前のように心が通い合う可能性が残されます。嫌いになったわけではない。いつか、夫(妻)に家庭に戻ってきてほしい。そんな思いを抱えて、離婚を選択しないケースもあります。
・世間体が気になる
結婚というのは、夫婦二人の問題だけではありません。双方の親や親せき、会社関係の付き合いなど、「結婚していること」で発生する人間関係があります。周りのことを考えると、簡単に離婚できない気持ちになるのも当然です。
あなた自身の幸せを最優先にするのがベストですが、その「幸せ」に親との関係や周りの世間体が含まれていても、それは責められることではありません。二人にとって、よいと思う選択をしてもいいのです。
・長年連れ添ってきたパートナーだから
子供がいなくても、婚姻関係が長くなれば、それだけ情が深くなります。お互いに気を許し、なんでも知っているパートナーであれば、離婚して離れ離れに暮らすことを耐えきれないと感じるかもしれません。
「子供なしなら、早く離婚したほうがあなたのため」という意見がある一方、簡単に割り切れないのが人の気持ちというものです。離婚するか、それとも再構築を目指すか。子供がいてもいなくても、あなた自身がどちらを選びたいのか。心に問いかけてみましょう。
気になる慰謝料!子供なしの夫婦が離婚せずに、浮気相手に慰謝料請求できる?
離婚するしないの話し合いで、気になるのが「慰謝料」です。慰謝料とは、浮気や離婚などで生じた精神的な苦痛に対する「お詫び」の金額です。この慰謝料の相場は、離婚するかしないのか。子供がいるかいないのかによって、変動する可能性があります。
一般的に考えられている、浮気の慰謝料の相場は下記のようになっています。
・別居する場合:100万円~200万円
・離婚した場合:~300万円
これは、裁判で争われた場合の目安となる金額です。双方が同意すれば、これよりも高い金額となるケースもあります。
離婚しないと、慰謝料を請求できないと考える人もいますが、それは誤りです。夫婦関係を継続して再構築するにしても、浮気相手に慰謝料を請求することは可能です。ただし、離婚しない場合の慰謝料の相場は、一般的には50万円~100万円前後と、ほかのケースと比較して低くなっています。弁護士など専門家に依頼するのであれば、依頼料と慰謝料のつり合いがとれるのか事前に確認しましょう。
また、子供の有無も慰謝料の金額にかかわってきます。子供がいると、浮気による離婚の夫婦関係に与える影響が大きいとして、慰謝料の増額要因になることがあります。ただ、子供がいないからといって、単純に慰謝料が減額されるわけではありません。
配偶者の浮気が発覚したら、あなた自身のケースであてはまる慰謝料の金額はどれくらいなのか。相場をおさえておきましょう。
もし、子供なしで夫(妻)の浮気を許すなら。二度目の浮気を防ぐ方法
子供がいなくても、離婚は考えていない。夫(妻)の浮気を水に流そうとする場合、気を付けておきたいポイントがあります。1回目の浮気を、どのように許すかによって、浮気の再発を抑えられるかどうかが変わってきます。
・浮気の証拠はきっちりと残す
浮気を許すにしても、証拠を残しておきましょう。ここでいう浮気の証拠とは、「配偶者が浮気相手とホテルに出入りしている写真」や、「配偶者の浮気の自白」のことを指します。なぜなら、明確に肉体関係があるとわかることが、慰謝料や離婚の証拠として有効だからです。
浮気の自白を証拠として残す場合には、浮気相手の名前や浮気の期間、肉体関係の有無をはっきりさせたうえで、書面か録音で残しましょう。
浮気の慰謝料は、発生を知ってから3年は請求が可能です。たとえ、いまの時点で浮気を水に流したとしても、3年以内に浮気が再度発覚すれば1回目の浮気と合わせて慰謝料請求が可能になります。
・浮気の再発に、ペナルティを課す
人の心は変わるものです。たとえ、「二度と浮気をしない」と配偶者が反省していても、時の経過とともに反省を忘れ再度浮気をする話も珍しくありません。
浮気の再発を防ぐには、相手が心を入れ替えることを期待するだけでは不十分です。再発時の罰則を決め、それを書面で残しましょう。
ペナルティの例は、「慰謝料としていくら払う」「浮気が発覚したら、即離婚する」というものがあります。罰則を形に残すことで、「浮気を許すけれど、二度目はない」と本気を見せることができます。
さらにいえば、「なぜ浮気をしたのか」配偶者の本音を知ることが大切です。夫婦関係に不満があったのか。刺激が欲しかったのか。夫(妻)の心の中を知ることが、二人の仲を近づけ浮気の再発防止となるでしょう。