夫の浮気を発見した時はどう対応したら…追求と浮気相手への対処法
夫の浮気を発見したらどうする?追求する前に考えておきたいこと
夫が女の子とこそこそメールをしている。中身を見ていると、浮気しているとわかる内容。そんな夫の浮気を発見したら、どのように対応するのがベストでしょうか。
一番やってはいけないのが、その場で問い詰めてしまうことです。メールだけみて「浮気しているでしょ!」と詰め寄っても、確かな証拠がない限り、相手は言い逃れができてしまいます。
女の子とメールしている内容にしても、「冗談だったよ」「ほんの遊び」「相談にのっていただけ」と、夫が浮気を認めなければそれ以上追求することはできません。浮気を勘づかれたと思った夫は、余計に隠れて浮気相手と密会するようになるでしょう。そうなると、浮気の証拠をつかむことは難しくなります。
夫の浮気を発見したら、まずは落ち着いて証拠を写真に残しましょう。その後に、夫との関係をどうしたいかを考えます。離婚するということであれば、しかるべき対応があります。離婚しないのであれば、浮気相手への制裁に目的をしぼり行動しましょう。
くれぐれも、感情にまかせてその場で夫の責任追及をしないように気をつけて。夫の浮気を発見するのは、とてもつらいことです。裏切られたと、ショックでなにも手がつかないこともあります。しかし、ここで心の動揺を見せては、夫の浮気に泣き寝入りするような事態になることもあります。いったん冷静になり、浮気の対処法について必要な情報を集めましょう。
離婚するかしないか、浮気相手への制裁をするかで初動対応を変えよう
夫の浮気を発見したら、まず考えてほしいのが「夫と離婚するかどうか」です。子どももいたら、簡単に結論がでることではありませんよね。夫の浮気がはじめてであり、浮気相手と一緒になるまでの覚悟がないような関係であれば、夫とは離婚せず浮気を許す方向で検討するのもひとつの決断です。
・【離婚しない場合】夫への対応
夫に対しては、誓約書の形で浮気を二度としないこと、浮気相手との関係を清算することを約束してもらうのが一番よい方法です。慰謝料については、夫と家計の財布が一緒の場合は、お金が家計内で移動するだけになり、請求するメリットがあまりありません。夫のへそくりからまかなってもらったり、夫のお小遣いを減らしたりする方法であれば、ケジメとしての慰謝料も意味があるでしょう。
・【離婚しない場合】浮気相手への対応
夫へは慰謝料請求はしないけれど、浮気相手には責任追及をしたい場合もあります。その際、示談交渉で解決するのか、裁判で慰謝料請求をするのか2つの方法があります。
示談交渉のメリットは、当事者間で話し合いがつけば裁判費用がかからないことです。また、浮気を大事にしたくないという浮気相手の心情をうまく利用すれば、示談で決着がつく可能性が高いです。
しかし、浮気相手が慰謝料の支払いを拒否したり、浮気を認めない場合は解決まで時間がかかります。示談交渉でも交渉代理人として弁護士に依頼する場合は、別途弁護士費用が発生します。
浮気相手の慰謝料請求は、裁判所に訴えることも可能です。その場合法律の知識が必要になりますの。多くのケースでは弁護士に頼ることになり、弁護士費用とあわせて裁判費用がかかります。
また、裁判で適用される慰謝料の相場金額は、離婚しない場合のほうが離婚する場合よりも低く見積もられる傾向にあります。これは、離婚するほうが浮気という不貞行為によって負った婚姻関係への損害が大きいと判断されるためです。
離婚しないで浮気相手に慰謝料請求の裁判を起こす場合、裁判にかかる費用と浮気相手から受け取れる慰謝料の見込み金額を十分に検討する必要があります。離婚しない場合の慰謝料の金額は、50万円~100万円が一般的な相場といわれています。
メールやラインで浮気を発見したが、携帯電話を勝手に見たことを言えない…
夫の浮気を、携帯のメールやラインから発見した場合はどのように対応するのがベストでしょうか。
夫の携帯から発見するということは、携帯を盗み見しているシチュエーションである可能性が高いですよね。その場合、浮気を知ったのは携帯を盗み見たと伝えなければならないため、浮気を問い詰めたくてもできないという事態に陥りがちです。
携帯を盗み見る行為そのものに話をすり替えて、逆ギレするような夫もいます。夫の浮気を問い詰めるときに、携帯を見たという話をするのはあまりよい方法ではありません。
ではどうするのがよいのか。夫の携帯から浮気メールを発見した場合、自分の携帯でそのメールの写真をとっておきましょう。写真は、証拠として保存しておきます。そして、その場ではすぐに夫の浮気を問い詰めず、その後の対処法について行動を決め準備が整ってから証拠を使いましょう。
裁判で慰謝料や離婚について争うことになっても、携帯を盗み見た行為がプライバシーの侵害として訴えられる可能性は低いといえます。これは、ケースバイケースですが、慰謝料の請求金額のほうが、プライバシーの侵害による損害賠償請求額よりも一般的には上回ると考えられているからです。
ただし、証拠の入手方法によては不正アクセス禁止法や不法入居に該当し、刑事罰のリスクを犯す可能性もあります。証拠入手に熱が入りすぎてやりすぎにならないように気をつけましょう。
ツイッターやFacebookなどで浮気を発見しちゃった場合はどうすべき?
夫のFacebookやツイッターなど、SNSのアカウントから浮気を発見するケースもあります。その場合も、携帯の盗み見と動揺に夫には伝えにくいシチュエーションです。
そのさいも、携帯メールから浮気を発見したときと動揺に、問題となるメッセージを写真で撮影し保存しておくのがよいでしょう。SNS上に証拠があると考えていても、あとで夫が削除してしまう可能性もあります。
SNSでは、夫の浮気相手のプロフィールがわかるかもしれません。もし、SNS上に本名と住所が記載されていれば、それも写真で撮影して残しておくことをオススメします。慰謝料請求の裁判を訴えるさいに、相手方の本名と住所が必要になります。
また、SNS上の情報をもとに夫と浮気相手がどこで会っているのか、行動パターンがわかれば浮気の証拠を集めるさいに役に立つでしょう。
浮気の証拠を発見しても、言い逃れできる証拠ならば意味がない?
浮気の証拠を発見したと思っても、夫に問い詰めると何かに言い訳をつけて浮気を認めないケースがあります。次のような浮気の証拠は、夫に認めさせるにしても、言い逃れされてしまう可能性が高いです。
・1、2通だけの浮気相手とのメール
「今日は楽しかったよ」と二人で会っているのを推測できるようなメールが見つかった場合、そこにハートマークがついていれば「浮気しているの?」と疑いたくなりますよね。
しかし、セックスをしたなど踏み込んだ内容が書かれていない限り、言い訳が通用してしまいます。二人きりでデートしたことがわかる内容であっても、「仕事の相談にのっていた」と言われてしまえばそれまでです。女性とやりとりしているメールが1、2通だけの場合は、夫に浮気を認めさせるにはハードルが高いかもしれません。
・財布から出てきた、ラブホテルの割引券やコンドーム
夫の浮気を疑って持ち物を探ったときに、ラブホテルの割引券や未使用のコンドームを発見するかもしれません。こんなものを持っているなんて、浮気しているに違いないと思うでしょう。
しかし、「友達が遊びでくれた」と言われてしまえばそれ以上追求することはできません。言い逃れできないように、浮気相手と連絡をとっている証拠など、さらなる証拠があったほうがいいでしょう。
・電話の複数回の着信履歴
女性の名前での着信履歴も、浮気を疑うきっかけになります。友達と呼ぶには不自然なほどの回数残っていれば、あなたは浮気の証拠と考えるかもしれません。しかし、着信履歴だけでは、夫に浮気を認めさせるのは難しいでしょう。「悩み事があって、相談されているんだ」と言われてしまえばそれまでです。
浮気している夫は、最終的に首をたてに振らなければ、浮気は発覚しないと考えている傾向があります。浮気を認めてしまえば、その後に待っているのは修羅場です。意地でも認めたくないという思いもあるでしょう。
夫に浮気を認めさせるには、それなりの証拠が必要です。浮気していると確信できる内容のメールや、浮気相手とラブホテルに出入りする写真が有効といえます。
夫や浮気相手への制裁について|裁判は損するという意見もあるが…
夫と離婚しなければ、浮気相手に慰謝料請求をできないと考える人がいますが、それは誤解です。夫と浮気相手の間に不貞行為があれば、離婚せずとも浮気相手に慰謝料請求が可能です。
浮気相手に慰謝料請求をする場合、次の点がポイントになります。
・夫と浮気相手の間に、不貞行為がある
不貞行為とは、浮気の法律用語です。不貞行為があるということは、セックスを含む性的関係にある間柄という意味になります。浮気相手に慰謝料を請求するには、夫と浮気相手がセックスをしていると証明する必要があります。
浮気相手も夫も否定していて、裁判で慰謝料を請求するケースでは、確かな不貞行為の証拠が必要です。ラブホテルの出入り写真など、裁判で勝てる見込みのあるものを用意しましょう。
・浮気相手が、夫が既婚者であることを知っていた
慰謝料を請求するときの重要なポイントです。もし、夫が未婚者であると偽って浮気相手と関係を持った場合、浮気相手は騙されたということになります。このケースでは、不貞行為による損害賠償の慰謝料請求は認められません。
・夫婦関係が、不貞行為によって破綻した
夫が浮気する以前から、別居などで夫婦関係が破綻していた場合、慰謝料を請求することはできません。
離婚しない場合、費用をかけて慰謝料請求の裁判をしても損をするという意見があります。しかし、慰謝料の相場はあくまでも目安であり、実際の金額はケースバイケースで判断されます。そのため、「どうせ裁判しても無駄」と考えずにあなたのケースで慰謝料の金額はどれくらい見込めるのか、弁護士に相談してみるほうがよいでしょう。